ブロックチェーンとは?:米国レストランチェーンCEOが語る、その魅力

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ブロックチェーン、暗号通貨、ビットコイン。これらは、IT業界と無縁の人にとっては、大変わかりにくい用語ではないでしょうか? ケンタッキー州ルイビルで先日開催されたレストランフランチャイズ&イノベーションサミットにおいて、ホットヘッド・ブリトーズ社およびラピッドファイヤード・ピザ社の共同設立者兼CEOであるレイ・ワイリー氏は、「ブロックチェーンとは一体何か?そして、なぜ私のレストランにとって重要なのか?」と題する15分のセッションに登壇し、これらのトピックについて明確な説明を与えてくれました。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンの特徴は一般的な小切手台帳に似ていると、ワイリー氏はいいます。しかし、取引の検証と記録を1人の人間に頼ることはありません。それは、ネットワークされたコンピューターが担当します。しかも、ブロックチェーンに記録される情報は、ネットワーク内のすべてのコンピューターによって共有されるため、事実上、改ざんが不可能なのです。

ワイリー氏は、「ブロックチェーンの素晴らしさは確実な取引ができるところです」と説明します。

この技術では、データの管理者は中央集権的な銀行などではなく、ネットワーク上でブロックチェーンのシステムを利用するすべてのユーザーです。また、それらのユーザーは、採掘を意味する「マイニング」という作業によって貨幣を生み出せます。マイニングでは、コンピューターの処理能力を使って複雑な計算問題を解くことで新しい貨幣を得られるのです。さらに、計算問題を解くための処理能力自体を他の誰かに貸しだすことによっても、暗号通貨を稼ぐことができます。

何の役に立つ?

ブロックチェーンは、暗号通貨「ビットコイン」を支える技術として誕生しました。そして、こうした暗号通貨は、これからもレストランのようなビジネスにとって重要な役割を果たします。たとえば、ワイリー氏のレストランはクレジットカードのVisa取引に対して年間約3万ドルの手数料を支払っているそうです。しかし、それを暗号通貨取引に切り替えれば、手数料を5,000ドルないしは1万ドルに抑えられるかもしれません。

ワイリー氏は「これからは暗号通貨の時代です」と断言します。

もちろんブロックチェーンの使い道は暗号通貨に留まらず、安全かつ明朗な契約を支援する技術にも応用可能です。ワイリー氏は、ブロックチェーンのプラットフォームの1つであるイーサリアムでは、企業が独自のスマートコントラクトを作成できることにも言及しました。こうしたスマートコントラクトは、政府による土地管理が機能していなかったり、政治機構が腐敗していることもある発展途上国の農家にとって、朗報になるかもしれません。ブロックチェーン上でスマートコントラクトを取得すれば、自身の土地所有に関する電子的な証明となるからです。

ただし、ワイリー氏は、このような可能性を秘めているにもかかわらず、「ブロックチェーン技術は今も初期の段階にあり、その利用法やメリットについて、多くの業種が確信を持てずにいることも事実です」とも指摘しています。

確信が持てないのは何故?

ワイリー氏によると、彼のレストランは最近、暗号通貨のマイニング機器を購入したのですが、取引銀行は、そのことについてあまりいい顔をしなかったそうです。その銀行は、マイニング関連とわかる口座名を見つけると、そうした口座を閉鎖する動きに出ています。金融機関のこのような行動が、ブロックチェーンに対する懸念を人々に抱かせている面はあるかもしれません。

一方でワイリー氏は、多くの銀行が暗号通貨やブロックチェーンへの対応に苦慮すると同時に、それらに関する投資を進めていることも指摘しました。たとえば大手のチェース銀行などは、さまざまな用途を見込んでブロックチェーンのソリューションに投資を行っています。こうした投資が実を結び、ソリューションの有効性が明らかとなっていくことで、ブロックチェーンに対する見方も変わっていくことでしょう。

今後も目を離さずに

ワイリー氏は、レストラン業界も暗号通貨とブロックチェーンから「目を離すべきではない」と語りました。確かにまだ発展途上段階ではあるものの、それだけにプロセスの変革が起きたり、手数料の削減が実現したりする可能性を大いに秘めているからです。

「暗号通貨は、決して無視できる存在ではありません。」それが、ワイリー氏からのメッセージなのです。

この記事はBlockchain Tech News向けにブラッドリー・クーパーが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。