スタートアップ企業がサイバーセキュリティの脅威から身を守る4つの方法

初めて起業する際には、たとえば、商品やサービスを提供できるようにしたり、経理システムや価格体系を整備するなど、やらなければならないことが無数にあるように感じられるものです。

ライセンスに関する懸念事項や銀行口座の準備など、他にも事前の段取りを山のように思いつくかもしれません。その中で、おそらく、気に掛けながらも最も億劫な作業の1つが、サイバー攻撃に対するセキュリティ対策でしょう。

しかし、セキュリティについて考えないわけにはいきません。たとえ小規模なスタートアップ企業といえども、ハッカーの餌食にならないとは限らないのです。幸いなことに、スタートアップ企業がサイバーセキュリティの脅威から身を守る方法は存在しています。ここでは、それを4つの段階に分けて簡潔に解説しますが、まず、サイバー攻撃が発生するそもそもの理由から説明しておきましょう。

なぜサイバー攻撃が発生するのか?

スタートアップ企業は、その規模の小ささゆえに犯罪者の目に留まらないと誤解されがちです。しかしながら、米大手通信キャリアのベライゾンが発表した「2018年データ侵害調査報告書」によると、どのような企業であれ、サイバー攻撃は隙あらば付け込もうとしてくるという実態が明らかになっています。

要するに、犯罪者とはある種の怠け者なのです。そうでなければ、世間一般の人々のように合法的にお金を稼ごうとするでしょう。しかし、実際には手っ取り早く他人のお金を盗みたいと考えるような輩です。したがって、その標的としてスタートアップ企業も例外にはなりえません。

逆に、スタートアップ企業を狙う犯罪者は、セキュリティ対策に手が回らないのをよいことにしている可能性が高いともいえます。システムの保護を怠れば、サイバー犯罪者の格好の標的となることは間違いないのです。

スタートアップ企業が身を守るには

1. スタッフを教育する

自社に対するサイバー攻撃の可能性に目をつぶったからといって、現実の攻撃がなくなるわけではありません。しかも、サイバー攻撃のおよそ5回に1回は、従業員のミスによって誘発されています。

そこで、スタートアップ企業が身を守るために最初にすべきなのは、「全スタッフを対象として予防策を教育する」ということです。これには、後述するポリシーの策定や、社内の関係者全員に対するトレーニングの実施も含まれます。

2. リスクにさらされている情報を特定する

サイバーセキュリティの脅威を防ぐためにスタートアップ企業が採るべき対策の2つ目は、「リスクにさらされている情報を特定する」ことです。たとえば、「誰がどのデータにアクセスできるかの一覧表の作成」などが、これに含まれます。

また、「どのアプリケーションが機密情報にアクセスできるか」を把握しておくことも必要です。こうした機密情報には、財務情報や顧客データ、従業員記録など、不正に利益を得るために悪用されかねないあらゆるデータが含まれます。

3. ポリシーを策定する

従業員のミスはデータ漏洩の原因となります。ミスを起こさないためには、機密情報を扱う際のポリシーと手順を策定し、それを厳格に守らなければなりません。スタートアップ企業では、この作業を行うタイミングが早ければ早いほど、情報の安全性を高めることができるのです。

たとえば、業務用のコンピューターをそれ以外の目的で使用することをスタッフ全員に禁止するのはもちろん、日常的な情報の公開についても厳しく監視すべきといえます。

また、パスワードのセキュリティを高めるために、その長さや文字種に関する要件を設けてハッキングを難しくしたうえで、頻繁にパスワードを変更するようにしましょう。システム全体が一定の間隔で自動バックアップされるようにしておくことも重要です。

業務用コンピューターは、確実にシステムをアップデートし、ハードウェアの買い替えも計画的に行ってください。ファイアウォールはもちろん、ウイルス対策やマルウェア対策を講じることはいうまでもありません。

さらに、情報を保護するうえで、モバイルデバイスでも、データの暗号化やセキュリティソフトのインストール、パスワードの強化などの対策も忘れずに行ないます。

4. データ復旧プロセスを確立する

最後に、サイバーセキュリティの脅威が現実ものとなったときにスタートアップ企業を守ってくれるのは、確実なデータ復旧プロセスです。たとえば、機密情報を扱う際のポリシーと手順を策定する際に、自社の事業保険代理店と相談してデータ復旧プロセスを確定しておくことが考えられます。

サイバー攻撃が起こった場合にどう対処すべきかを知っておくことは、被害を最小限に抑えるために重要といえます。それが、単に事業への小規模な損害に留まるか、それとも起業自体の完全な失敗を招くかの、分かれ目となることさえあるからです。

USAトゥデイ紙によると、サイバー攻撃は増加の一途をたどっています。しかし、上記のポイントを押さえておけば、スタートアップ企業はその脅威から身を守ることができるのです。

この記事は元々「デュー」サイトに掲載されたものです。 メイン画像: ザ・デジタルウェイ / ピクサベイ

この記事はBusiness2Community向けにKayla Sloanが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。