これからのAI時代、マーケティングチームに必須のスキルセットとは?

AIは、現在も、これからも、企業に大きな影響を及ぼす存在です。同時に、マーケティングをめぐる状況の変革も進んでおり、テクノロジーを利用して利益につながる成長を可能にする新たなチャンスを、CMOことチーフ・マーケティング・オフィサーにもたらしています。

私たちは、AIがマーケティングと営業の効率化を容易にし、これら2つの事業部門の連携が、より効果的に機能する環境を実現可能とする過程を目の当たりにしてきました。AIは、セールスファネルのあらゆる段階において、マーケティング専門の担当者や組織に対し、かつてないほどの価値をもたらします。マーケティング担当者がAIを活用すれば、キャンペーンをターゲットに合わせてよりパーソナルなものへとカスタマイズし、有望な見込み客をより早く生み出すことが可能となるのです。

調査会社のマーテックによる洞察: AIは、デジタルマーケティングの未来に対して、いかなる影響を及ぼすか

今日のCMOに求められる資質は、有望な見込み客を生み出し、セールスファネル全体を通じて関係を深めていくためのAI活用スキルを、チーム全体が身につけられるようにすることです。AIの進化に順応したり、受け入れたりすることのできないCMOは、時流に乗ることが難しくなるでしょう。

もちろん、組織ごとにマーケティング目標やファネル要素が異なるのは当然です。しかし、デジタル時代のエグゼクティブに相応しい人材の調査会社であるマーテックでは、デジタル化による成長と収益を押し上げるためにあらゆる組織が必要とするマーケティング人材に共通する特定スキルについて、綿密な調査を行いました。

新しいチームか既存のチームかにかかわらず、AIの台頭にうまく適応するうえで、マーケティング担当者に必要な主なスキルは以下のとおりです。

データに関する高度な知識

ビッグデータは、AIを搭載したツールによって処理するのに向いています。膨大なデータの管理や分類を行う能力において、それらのツールのほうが人間よりも優れているためです。

AIツールは、マーケティング予測や販売データを提供してくれますが、すでにセールスファネルに見込み客が存在しているならば、マーケティング担当者には、得られた販売データを活かして、効果的に顧客とのつながりを築き、効果的な個別対応を実現できるようにすることが求められます。AIの分析結果が、特定のコンテンツの提供にせよ、あるいは、別のアクションのトリガーとなるにせよ、顧客に対する働きかけを喚起する要素になることを実感できるマーケティング担当者のみが、これまで以上に主要顧客の期待に応えられるようになるのです。

高度なEQIQ

AIがどれだけ進化しても、販売の原動力が顧客との関係であることに変わりはありません。正直な話、マシンやロボットには心の知能指数ともいえるEQがないという事実だけでも、人間と同じようには顧客とつながることができない理由としては十分です。

近年のマーケティング戦略は、ストーリーテリングの能力や顧客との感情的なつながり、そして、最終消費者が商品を購入するきっかけとなる要素を認識するところから始まります。その意味で、AIから提供されるデータを意義あるものとして理解するには、マーケティング担当者に高度な技術的スキルと分析スキルが不可欠であると同時に、それらの洞察を活かし、オーディエンスと心からつながるための共感力や精神的深みが欠かせないといえます。

そうした技量のある担当者にとってAIの進化は、プロファイリングされた1人の消費者に対してマーケティングを展開したり、きわめて個別対応に近いメッセージやオファーの確実な提供を可能とするだけではありません。それらのことを、従来よりもはるかに容易に行えるようになるのです。高いIQを持っていても、EQやその他の共感力、創造力、リーダーシップといった重要な人間的特徴を備えていないマーケティング担当者は、データから得た洞察を適切なメッセージに結び付ける際に、大いに苦労することになるでしょう。

創造的スキルと技術的スキルのバランス

AIは、これまでは不可能と思えた驚くべき洞察と予測をマーケティング担当者に提供することが可能です。販促における、特定のターゲット層に向けたメッセージの成功具合の評価から、見込み客が競合他社を選ぶ可能性が高いかどうかの予測まで、AIの能力には目を見張るものがあるといえるでしょう。

デジタル時代のエグゼクティブに相応しい人材の調査会社が、創造的スキルを持つマーケティングの人材を探す場合には、特定の資質を持っているかどうかを重視します。その資質とは、ターゲット層が求めているものを把握し、ターゲット層の心に最も響く形で訴えかける方法に対して敏感であるということです。顧客中心の世界において、AIによって顧客に対する理解を深めたり、そのショッピング体験を最適化することは確かにできますが、残念ながらAIには人間が生まれながらにして持つ想像力が欠けています。最前線のマーケティング人材が、長い目で見てAI以上の働きをできる領域は、まさにそこなのです。

適応能力

AIの普及とデジタルマーケティングの未来のために、大きな変化に対する高い適応能力を備えたマーケティング人材が求められていることは間違いありません。AIの台頭によってもたらされるマーケティング分野の変化は、インターネット登場時の10倍になると予想されているほどです。

チームに迎え入れるマーケティング人材は、生涯にわたって学習を続け、新しいスキル習得への意欲を絶やさず、成功のための要件を常に再評価できる人物であることが求められます。デジタル化による成長を促進し、セールスファネルをサポートし、ひいては利益に貢献するためには、学びながら適応できる能力が不可欠なのです。

デジタルマーケティング分野において、AIは魅力的な最新技術であり、CMOに新たな挑戦とチャンスをもたらします。チームが革新的テクノロジーに遅れずに対応し、スタッフが最前線で活躍できる人材となれるように働きかけられるマーケティング人材が居れば、競合他社よりもうまくAIによって生まれるチャンスをものにすることができるでしょう。

最後に

組織とCMOは、AIのサポートによって、より正確な意思決定を、より効率的に下すことが可能です。AIの台頭はまだ始まったばかりであり、このことは、今後ますます収益を最大化するチャンスが増えることを意味しています。

AIと人間の心を組み合わせれば強力なマーケティングツールが生まれますが、実際に組織がテクノロジーを利用して有意な結果を残すためには、人材を適材適所で配置することが最優先課題となります。そのため、デジタル化に疎く、AIの利用に適した人材やスキルセットを見分けることのできないようなCMOは、先が見えないまま徐々に悲惨な破滅の道へと組織を導くことになるでしょう。

たとえ大変革をもたらすテクノロジーであろうと、人間の適切なサポートなしには十分な可能性を発揮することはできません。AIの導入が一筋縄ではいかないことは周知の事実ですが、チームが大変革に向けて準備を怠らない限り、決して不可能なことではないのです。そのためにも、AIの能力を最大限に引き出せるマーケティング人材を見つけることが重要であるといえるでしょう。

この記事は元々マーケットプロに掲載されたものです。

この記事はBusiness2Community向けにBob Van Rossumが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。