AIがあなた専属のスタイリストに!?データを駆使したこれからのファッションコーディネート

選択肢が無数にあると、ショッピングは簡単ではありません。ファッションアドバイスを行うトレンドエイジが、AIやビジュアルサーチ、クラウドに蓄積されたファッションの専門知識を利用し、小売業者が買い物客に対して適切なレコメンデーションができるよう支援しているのは、そのためです。

トレンドエイジは、データ駆動型のサービスプラットフォームとしてひっそりとデビューし、今では存在感をアピールするようになりました。小売業者向けに自動化されたプロダクトレコメンデーションを提供する同社は、スタートアップ企業を支援する裕福な個人投資家を意味するエンジェル投資家から150万ドルの資金を調達しています。

このプラットフォームは、AIとビジュアルサーチ、それにトレンドに関するオピニオンリーダーたちのコミュニティからの情報を組み合わせて活用し、アパレル、アクセサリ、靴の小売業者向けに、1カ月に1,000万を超えるスタイルのレコメンデーションを生成します。トレンドエイジは、買い物客の年齢と地域のトレンドに基づいて、どのアイテムを組み合わせれば良いかを明確に示すことができ、注文の平均金額とコンバージョン件数の増加に貢献するのです。

トレンドエイジでは、買い物客向けに216もの基本ボディタイプを規定しています。同社が開発した服のコーディネートを競うゲームの「スタイル・チャレンジ」上で、自分と合致するボディタイプを自撮り写真と組み合わせると、誰もが自分のデジタルの分身となるアバターを作成することが可能です。一般向けにリリースされているこのゲームは、トレンドエイジが消費者が好むスタイルのデータを収集する上でも役に立ち、同社のノウハウの強化にもつながっています。

カリフォルニア州サンタクララを拠点とするトレンドエイジは、2015年に創業し、8人の従業員を雇用しています。同社は、CEOのビニート・チャウンダリー、ビジネス開発責任者であるロヤ・アンサリ、業務責任者であるモハンマド・アーマドによって共同設立された企業であり、この3人は過去12年に渡って、一緒に働いてきました。

その資金は、小売業、テクノロジー、ファッション分野の投資家から調達されており、その中には、スリング・メディアの共同創業者であるブーペン・シャー、インプレッサ・ホンコンとオアフ・スポートの共同創業者であるラリア・ガリンバーティ、ストロ・フットウェアとシュービズSFの創業者であるノーシン・エスマイリも含まれています。

上: トレンドエイジは、自社開発のファッションゲームから得た結果をクラウドソーシングし、小売業者向けのレコメンデーションを作成しています。/ 画像著作権: トレンドエイジ

スタイル・チャレンジゲームは、モバイルプラットフォームでもデスクトッププラットフォームでも利用でき、何百万人ものコミュニティメンバーが参加して、大手ブランドの洋服、アクセサリ、靴を組み合わせて、どのコーディネートがうまくいくかを判断しています。この仕組みから生まれる仮想的な人物モデルを使った様々なコーディネートは、トレンドエイジのコミュニティで共有され、良し悪しを評価されるのです。

2018年1月だけで、トレンドエイジのコミュニティは、カスタマイズされたコーディネートを300万件以上生み出しました。同社は、マシンラーニングを利用して、顧客が「装いを完成させる」のに役立つデータを、その人が好むコミュニティの選択に基づいて自動的に生成するのです。

このプロセスを通じて、人気のある洋服やアクセサリ、靴のレコメンデーションが生み出されます。小売業者はこれを利用して、製品ページのパーソナライズやマーケティングキャンペーンのメール送信を行えるほか、買い物客の年齢と地域ごとにコーディネートされることの多いアイテムを提案できるようになるわけです。

また同社はトレンドレポートを提供して、小売業者がファッション業界におけるスタイルの変化をより適切に予測したり、無駄なコスト増につながる在庫のミスを回避できるような支援も行っています。

チャウンダリーは次のように述べています。「小売業者は、巨大なオンライン業者や急速に成長するメールベースのスタートアップ企業と競争する方法を見出そうと奮闘しています。こうした企業は膨大なデータを保有しているものの、Webサイトのビュー、電子メールのキャンペーン、販売データおよび返品データから収集される多様なデータポイントの持つ意味を理解して活用するには、解決すべき課題がありました。それは、多くの場合、データが利用できるようになるタイミングが、買い物客の意思決定にインパクトを与えるには遅すぎるということです。」

彼は続けて、こう指摘しました。「データの準備が整うまでに、シーズンやトレンドは変わってしまうでしょう。これに対してトレンドエイジは、1着の洋服に触ること、また返品されたアイテムを見ることもなく、それと同じデータを収集でき、旬のトレンド情報を活用する上で重要な時間的優位性を、小売業者が最も必要とする瞬間に提供することができます。その瞬間とは、買い物客が重要な購買の意思決定をする、販売時点にほかならないのです。」

この記事は、VentureBeatのDean Takahashiが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。