カメラやウェアラブルデバイスはもういらない、プライバシーに配慮したこれからの見守りとは?

バイアー社は、別室にいる人の呼吸停止や睡眠時無呼吸の発症の検知をはじめとする、3Dイメージング技術の新たな用途を開拓しました。これは、スーパーマンの透視能力のように、壁の向こう側の様子を感知する技術の興味深い用途の1つです。

イスラエルに本社を置く同社は、CES 2016に独自技術を出展し、壁の中の柱や配管を検出するための建築業者向けツールを発売しました。そして、その新たな用途を、ラスベガスで開催されたCES 2018で披露したのです。

同社の技術は、電波による3Dイメージングを利用し、固体や液状の物の表面を通して内部を透視します。その結果、不透明な物質、物体、液体の中を確認することができ、乳がんの3Dモデルの表示、別室で眠る乳児などの心拍の検出、あるいは壁に隠れた柱や配管の発見が可能となりました。

さらに、広い場所にいる複数の人々の動きを検出したり追跡することもできます。その仕組みは、電波を固体や液体に向かって発信し、内部の様々な物体に当たって跳ね返ってくる反射波をすべて測定するというものです。そして、その収集・分析結果から、リアルタイムで元通りの3Dイメージとして組み立てます。

現在、同社のコネクテッドホーム向けセンサーは新世代バージョンへと移行し、カメラのように照明条件に左右されたりプライバシーを侵害することなしに、一軒家や共同住宅の壁の向こう側の様子を検知できるようになっています。

バイアー社が別の部屋にいる人の呼吸停止の検知を実現
 
Image Credit: Vayyar

睡眠中のパターンをウェアラブルデバイスに頼って検出する必要は、もはやありません。バイアー社は、従来のウェアラブルデバイスやユーザーへの直接的なセンサー取り付け以外に、光学デバイスによっても呼吸の検出を可能としました。この技術は、活動レベルの低下または変化を検出することにより、高齢者の見守りへの応用が可能です。

同社は、日本のソフトバンクとIoT分野で協業しています。同社のセンサは、目視できないエリアの煙の発生や照明の不備、出火、水漏れなどの、カメラでは対応できない事象を検出できます。

バイアー社が電波のスマート検出によって、様々な物体の測定を実現
Image Credit: Vayyar

バイアー社CEO兼会長であるラビブ・メラメド氏は、声明の中で次のように述べています。「自宅は安心感が得られなければならない場所です。昨今では、IoTの普及でプライベート空間に導入されるセンサーの増加は避けられませんが、当社の使命は、安全やプライバシーに関する権利が侵害されないようにしながら、それを進めることにあると考えています。」

同社は先日、最先端スマートホームセンサ技術の開発と継続的な商品化に向けて、4,500万ドルの増資を行いましたが、これも市場ニーズの高まりを受けてのことでした

この記事はVentureBeatのDean Takahashiが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。