これが、未来のデジタルリーダー像だ

今や世界は、興奮と刺激に満ちた場所となりました。特にデジタル空間は、その傾向が強いといえるでしょう。第4次産業革命が急速に近づく中、AI、認知分野の機械学習、インターネットの暗黒面であるダークウェブ、チャットボット、スパイボット、技術的特異点を意味するシンギュラリティポイントといった言葉が、日常的に聞かれるようになっています。では、このようなデジタル世界に現代の子どもたちが適応し、成功するために必要なスキルを備えているかどうかを知るにはどうすればよいでしょうか。これは、すべての事がネットを介してつながっていくハイパーコネクテッドワールドにおいて責任あるサイバー市民となる上で、適切なレベルのデジタルインテリジェンスを持ってこうしたテクノロジーを使いこなしていくにはどうすべきか、という問いでもあります。

デジタル世界で成長し、学習し、適応し、成功する - タンメイ・バクシの場合

タンメイ・バクシという人物をご存じですか? 彼は、並外れたコンピュータプログラマであり、AIと認知テクノロジーを駆使してプログラムを開発することに情熱を燃やしています。アルゴリズムの権化にして認知テクノロジー開発者のバクシは、人間、それも特別なニーズを持つ人間の生活をいかに補完し拡張できるかということに最も興味があるのです。彼についてのより詳しい話(英語)は、こちらでお読みください。

ここで本当に注目すべき点は、タンメイ・バクシがわずか13歳の少年ということでしょう! 彼は、デジタル世界で成長し、学習し、適応して成功した子どもがいるという確かな証といえます。

タンメイ君は、明らかに特別なティーンエイジャーです。なんと5歳でプログラミングを始め、9歳になる頃には、彼もその一員である子どもたちが数学の能力を高める上で役立つ、初のiOS向けゲームアプリを開発しました。そして、12歳で世界最年少のIBMのAIプラットフォームであるワトソンのプログラマとなり、自分専用のYouTubeチャンネルを通じて知識を共有することに情熱を注いでいます。

その若さで数々の実績を持つタンメイ君は、トークイベントでも引く手あまたとなっており、テック系トークイベントのTED Xやオープンソースサミット、インドのナスコムビッグデータ&アナリティクスサミットなどでも、キーノートスピーカーとして聴衆に語りかけてきました。また、iOSアプリプログラミングに関する子ども向けの著書もあります。

ハイパーコネクテッドワールドにおけるデジタルネイティブの機会

デジタル世界に生まれた子どもたちは、読み書きや計算ができるようになる前からテクノロジーに触れて育ちます。読者の皆さんも、iPadに子守をさせた経験がありませんか? そのような環境の中で、彼らは条件さえ揃えばプログラミングで創造性を発揮する方法を習得でき、それが来るべき時代のアントレプレナーシップ、すなわち起業家精神の原動力となるのです。

このハイパーコネクテッドワールドでは、デジタルネイティブは旧世代の何分の1かのコストで必要な知識や、開発を支援するプラットフォームに簡単にアクセスできます。そして、このような状況が、未来の製品やサービスの姿を想像し、研究し、実際に作り上げて実行する機会をもたらしているのです。

タンメイ君の場合と同様に、若いデジタル市民は、旧世代には思いもよらなかった新たな機会や革新的な製品、サービス、仕事を創造することにより、自らの未来を実現していくことが可能です。また、互いにつながり、デジタルプラットフォームを利用して知識を自由に共有することで、集団で協力して学習することもできます。

タンメイ君が、幼くしてテクノロジーを受け入れた若者の間でも、かなり珍しい例だとしても、誰もがそのような可能性を持っているのです。

デジタルインテリジェンス - 未来のリーダーたちの特徴

多くの子どもたちは、タンメイ君のように成功するためのリソースを持ち合わせていないかもしれません。しかし、デジタルインテリジェンスの育成に集中できるようにすることがきわめて重要であることに変わりはないといえます。

デジタル教育機関のDQインスティチュートによると、デジタルインテリジェンスとは、デジタル世界における道標となり、成功するために不可欠な技術的能力、精神的能力、社会的能力の総和を意味するものです。そこには、私たちが暮らすハイパーコネクテッドな社会において、責任ある一員として成功するために必要な知識、スキル、態度、価値観も含まれます。そして、これらの能力は、誠実、尊敬、共感という人間の価値観に根差しており、それこそが、テクノロジーの賢明で責任ある利用を可能とする未来のリーダーの素養といえるのです。

DQインスティチュートでは、DQ、すなわちデジタルインテリジェンスを構成する「シティズンシップ」、「クリエイティビティ」、「アントレプレナーシップ」という3要素を定義しています。

  • デジタルシティズンシップとは、デジタル技術やメディアを安全に、責任を持って、効果的に使いこなす能力です。
  • デジタルクリエイティビティとは、デジタルツールを使って新たなコンテンツを共創したりアイデアを形にしたりすることにより、デジタルエコシステムの一翼を担う能力です。
  • デジタルアントレプレナーシップとは、デジタル技術を使って地球規模の課題を解決したり、新たな機会を創造したりする能力です。

これらの能力を備えたデジタルリーダーは、強いアイデンティティと前向きな価値観を持ち、テクノロジーに対して受け身の消費者ではなく、それを積極的に使いこなし、より良い未来のために新たなデジタルソリューションを創造していくことのできる人物といえます。それは、まさにタンメイ・バクシ君のような若者なのです。

この記事の初出はストリアタに掲載されたものです。

Main Visual: geralt / Pixabay

この記事はBusiness2CommunityのGreg Gathererが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願い致します。