日本初の画像解析技術「ICT箱罠」でイノシシ被害を低減

住宅地にイノシシが!鳥獣被害範囲が拡大

近年シカやイノシシ、サルが田畑や家庭菜園などの農作物を食い荒らし、民家の敷地内まで侵入したなど、ニュースをよく耳にします。今までにない場所での目撃情報や被害報告も後を絶たない状況です。

「鳥獣被害」とは農地を踏み荒らしたり、農作物を食い荒らしたりするなど鳥や獣によって被害をもたらされるものです。一昔前までは農村や山村だけの問題でしたが、住宅地近隣まで被害が急速に広がっています。このような状況を改善するため、農林水産省では野生鳥獣対策費用を投じています。しかし、平成27年度の農作物被害金額は176億円と莫大な金額となっており、さらなる改善が求められています。

画像解析技術を活用し見回り作業が軽減、捕獲後にはメール通知も

ICT箱罠

熊本県高森町、福岡県直方市でも鳥獣による農作物の被害が発生しており、特にイノシシによる被害がもっとも大きく、深刻な課題となっていました。さらに、狩猟者の高齢化、担い手不足の問題などにより「箱罠」によるイノシシの捕獲が推進されていますが、捕獲確認のための見回りも広域にわたるため、車のガソリン代もかかり負担になっていました。

そこで、富士通の「ICT箱罠」を活用した広域鳥獣クラウドサービスの実証実験を、熊本県高森町役場様、福岡県直方市役所様で実施しました。

「ICT箱罠」とは日本初の画像解析技術を活用し、指定したサイズ以上の獣が入ると自動的に柵を閉じて捕獲します。捕獲後は捕獲した旨の通知や画像が自治体や地元の猟友会にメールで配信されるため、効率的に見回りが可能です。「ICT箱罠」の活用により、イノシシの捕獲率が向上し農業被害を低減することができました。

【熊本県高森町役場様・福岡県直方市役所様が取り組んだ課題と効果】

  1. 1箱罠の見回り・監視などの作業負荷を軽減したい
    捕獲情報のメール通知などによって作業負荷が大幅に軽減
  2. 2生息頭数の削減のために成獣を効果的に捕獲したい
    日本初の画像解析技術によって成獣の捕獲率が向上