19言語をその場で翻訳!AIを搭載したコミュニケーションツール「Livetalk」(ライブトーク)

多様な人材を積極的に活用し、組織全体を変革

「ダイバーシティ」という言葉をご存知でしょうか? ダイバーシティとは、「多様な人材を積極的に活用しよう」という考え方のことで、個人や集団間に存在する様々な違い(多様性)を生かし、組織全体を変革しようとするマネジメントアプローチのことです。異なる性質を尊重するとで、コミュニケーションが円滑になるだけでなく、新たな価値を創造する可能性を高めます。

国内では、2016年4月に「改正障害者雇用促進法」が施行されるなど、障がい者を含めがダイバーシティへの取り組みが進められています。最近では、国内で開催される様々な国際的なイベントに、国内外から身体に障がいのある方々が参加する機会も増えてきています。それに伴い、例えば、聴覚に障がいのある方との言語コミュニケーションをスムーズにするための取り組みに対する関心が高まっています。

また、企業においても、企業活動のさらなるグローバル化の進展により、外国籍の従業員とのコミュニケーションを支援する仕組みやツールへのニーズも増えきています。

多言語音声認識機能とAIを搭載したコミュニケーションツール「LiveTalk」

こうした状況の中、富士通では2015年5月に聴覚障がい者参加型コミュニケーションツール「LiveTalk(ライブトーク)」(注1)を発売しました。これは、話した言葉を素早く文字に変換するコミュニケーション支援ツールです。当初、聴覚に障がいのある方向けに開発しましたが、今では企業や病院、自治体、教育機関など、すでに約100社の企業・団体で活用されています。2016年11月にはスマートデバイスにも対応したほか、認識率の高いクラウド音声認識エンジンを採用するなど、実用性をさらに高めるための機能強化を図ってきました。

従来のLiveTalkは、日本語の音声を日本語の文字に変換する機能でしたが、グローバル化の進展により、外国語と日本語など国際的な言語コミュニケーションを円滑にする製品やサービスに対するニーズが高まっています。

(注1)正式名は「FUJITSU Software LiveTalk」

「LiveTalk」をグローバル展開、全世界でダイバーシティ・コミュニケーションを

このたび、富士通と富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、多言語の音声認識機能と、人工知能(AI)を搭載した翻訳エンジンを「LiveTalk」に搭載。ダイバーシティ・コミュニケーションツールとしてバージョンアップしました。

新しいLiveTalkは、19言語(注2)の音声認識と自動翻訳を実現しています。また、翻訳エンジンにAIを搭載することにより、、より高精度な翻訳が可能になりました(注3)。利用者は、自分のパソコンやスマートデバイスなどの端末に表示させたい言語を選択するだけで、話者の言語を翻訳して表示させることができます。

発話と同時に翻訳結果を表示する富士通SSLの独自技術(特許出願済み)により、発話が終わってから翻訳結果が表示されるまでのタイムラグを省略し、通常の会話と同様の感覚でテンポよくコミュニケーションをとることが可能です。また、複数の参加者から同時に発話があった場合でも、発話者を識別して翻訳するため、円滑なコミュニケーションを実現できます。

富士通と富士通SSLは、2017年度以降に「LiveTalk」をグローバルに展開することを検討しています。「LiveTalk」の提供を通じて、国際的なイベントの会場や観光地における外国人向け案内支援、企業における多言語での会議運営など、様々な利用シーンにおけるダイバーシティ・コミュニケーションの実現を支援していきます。

今後もICTの活用によって多様な人々の間に存在するコミュニケーションの課題を解決に貢献していきます。

多言語自動翻訳 利用イメージ

(注2)日本語、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、アラビア語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、ポーランド語、オランダ語、デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語、カタロニア語の全19言語間の音声認識、および自動翻訳に対応。

(注3)日本語・英語・中国語(簡体字)・フランス語・スペイン語・アラビア語・ロシア語・ポルトガル語・ドイツ語・イタリア語の10言語においては、AIを搭載した翻訳エンジンに対応したことで、より高精度の翻訳が可能。