このページの本文へ移動

富士通

サイト内検索
サイト内検索 閉じる

「成功のカギは企業の戦略性にあり」、タイにおけるIoT活用を議論

Fujitsu Asia Conference Bangkokパネルディスカッションレポート

富士通が2016年11月25日にタイの首都バンコクで開催した「Fujitsu Asia Conference Bangkok」では、「タイにおけるIoT技術の活用と今後の展望」をテーマにパネルディスカッションを行いました。モデレーターにIDC Research (Thailand) Co., Ltd.のリサーチマネージャーであるJarit Sidhu氏、パネリストにMcDonald's ThailandのCEOであるHester Chew氏とSiam City Cement Group Companyの子会社であるINSEE Digital Co., Ltd.のCEOであるIttaya Sirivasukarn氏をお迎えし、これに富士通のマーケティング戦略室統括部長である高重吉邦を加えた4名で、それぞれの立場からIoTの活用について意見を交わしました。

IoTの導入で有益なデータの入手が可能に

McDonald's Thailand CEO Hester Chew氏

パネルディスカッションでは、まずChew氏とSirivasukarn氏がプレゼンテーションを行いました。Chew氏は店舗改革への取り組みについて説明。店舗に設置したデジタル注文ボードから注文しカウンターに取りに行くスタイルにすることで、店内で顧客が列に並び続ける必要がなくなったと話しました。この仕組みは、とりわけ外国人や小さな子ども連れのファミリー層に効果的であったといいます。

IoTに関しては、「マクドナルドの店舗の場合、レジでどんな注文が予想され、パティがどのくらい必要になり、調理時間がどのくらいかかるか、ポテトがどのくらい売れるか予想する必要があります」と、IoT技術を活用しデータを入手することの重要性を説明。デジタル注文ボード導入に関しても、客がいつどこで何を注文しているか、購入動向についてのデータに基づいてメニューボードの見せ方を変えたと、データ活用の効果に言及しました。

このほかChew氏は、こうした新しいテクノロジーを導入することで、マネージャーの業務量を削減でき、顧客サービスに費やす時間が増える点もメリットに挙げました。さらに広告展開について、過去2年半の間にFacebookやYouTube、LINEといったオンラインプラットフォームを活用するようになったと紹介。テレビ向けのコマーシャルをカットすることで広告費用を抑え、予算の柔軟性を確保できるようになったと話しました。

工場のデジタル革新にチャレンジするSiam City Cement

INSEE Digital Co., Ltd. CEO Ittaya Sirivasukarn氏

次にSirivasukarn氏が、タイの民間のセメント企業の最大手のSiam City Cement Groupの取り組みについて説明しました。Sirivasukarn氏は、タイでは今後10年で高齢化が進む見通しで、人材不足がより深刻になると指摘し、企業が成功するには新しいテクノロジーを受け入れていく必要があると強調しました。そのうえで、グループとしてデジタル革新に取り組んでいると述べ、「いかに迅速かつベストな施策を打ち出せるかが成功のカギになります。会社のオペレーションについても、どんどん人材資源が少なくなる中でどう人材を有効活用するか、また設備のスマート化、高効率化を進めるにはどうすればいいかを考えています」と話しました。

続いてSirivasukarn氏はIoTを活用することの重要性について、「IoTを活用することでかつて入手できなかった情報を入手できる」と発言。プラント内の機械からは、コントローラーやセンサーを通じて情報を受け取ることができ、どの機械に不具合が出るかといったことを予想できると説明しました。そのうえで、AIを活用し24時間監視することで機械の不具合を予想し、必要に応じて交換するようにすれば、定期的に機械を交換するよりもコストを削減できると話しました。加えて、来場者へのアドバイスとして、「製造業で、IoTをどう適用すればいいか分からない場合は、まず工場に導入するのがいいと思います。工場の機械からは多くの情報を得られるからです」と述べました。

IoT活用で大切なのは「ビジネスのゴールを考えること」

IDC Research (Thailand) Co., Ltd. Research Manager Jarit Sidhu氏

次に、Sidhu氏がIoTを活用するうえでの注意点について、パネリストに問いかけました。これに対し高重は「ビジネスのゴールを考えることが必要です。IoTがビジネスにどのようなメリットをもたらし、どのくらいのコスト削減や売り上げアップを期待できるかを考えるとともに、顧客のビジネスの効率を高めるにはどうすればいいか深掘りしていくことが成功へのアプローチです」と発言。ビジネスモデルを明確にすることの重要性を強調しました。

Sirivasukarn氏は、「IoTを活用する業務上のメリットは何かを明らかにし、どう顧客の役に立つかを考えることが重要です。小さく始めてテストしながら大きく育てるのがいいでしょう」としました。また「イメージを膨らませて、今後必要なのはどんなデータなのかを考えることが大事です。ビジネスが劇的に変わるくらい重要なデータとは何かを考え、それを入手できるよう努力する必要があります。そして、それは技術の力で叶えられます」とコメントしました。

続いてChew氏は、「なぜその技術を採用するのか考えることが必要です。最終的にはシステムの効率化やより良いサービスの提供が目的になるでしょう。顧客のより良い生活のために働いている、という意識が大事です」と、それぞれ意見を述べました。

富士通株式会社 マーケティング戦略室 統括部長 高重吉邦

このほか高重は「IoTのためのIoTで終わってはいけない。データ分析やアナリティクスとつなげること、とにかくデータが重要です。アナリティクスやセキュリティ、クラウドのプラットフォームのすべてをつなげることで、より良いサービスを客に提供し、従業員もそこから得られるメリットを享受することが大事です」と、データを活用することの重要性を指摘しました。

最後にSidhu氏が「IoTの導入が成功するか否かは、企業の戦略性の有無にあります。皆さんの創造性が重要です」と述べ、パネルディスカッションを総括。タイにおけるIoT導入・活用の実情や重要性、そして可能性が伝わるディスカッションとなりました。

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

特集

Fujitsu Asia Conference 2016
富士通フォーラム2016
セキュリティ
進むAIの実用化
IoT・ビッグデータ
環境問題の解決にICTで挑む

人気ランキング

1 スマホの充電時間が従来の3分の1に! 世界最小・最高効率のACアダプターを開発
2 「ムーアの法則」はもはや限界! 「組合せ最適化問題」を解決する新アーキテクチャーを開発
3 AI(人工知能)で注目の新技術「Deep Tensor」を用いた高精度学習で、データ分析の高度化を目指す
4 IoTでゴルフが上達!? 自分とコーチとのスイング比較もデジタルで的確に
5 サーバを丸ごと液浸して消費電力を30%削減! 斬新な冷却技術でデータセンターに革命を

おすすめ

【速報:前編】共創から新たな価値が次々誕生!「富士通フォーラム2017」の見どころを一挙公開
世界各国のビジネス・リーダー89%が推進中! AIやIoTによる「デジタル革新」の中身とは?
AI活用やデザイン思考など、デジタル時代の人材育成サービス「FUJITSU Digital Business College」オープン!
金融商品・サービスの顧客対応に変革をもたらす「AIチャットボット」

google+もチェック

富士通 Biz News ビジネスに役立つ情報をメールマガジンでお届けします

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

FUJITSU アプリ

Google+

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

ページの先頭へ