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情報とセキュリティ、見落とされているサイバー攻撃への対策

「FUJITSU Security Forum 2016」特別講演レポート

2016年11月30日、東京のJPタワーホール&カンファレンスで「FUJITSU Security Forum 2016」を開催しました。ここでは、オープニングセッションで行われた、内閣府 参与 齋藤ウィリアム浩幸氏の特別講演「情報とセキュリティ 見落とされているサイバー攻撃への対策」の様子をレポートします。

情報セキュリティに不安を抱える日本

内閣府参与 齋藤ウィリアム浩幸氏

齋藤氏は、講演の冒頭「サイバー攻撃への対策を考える際、安全性、費用とともに利便性をきちんと担保する、という視点でセキュリティを考えること。これが本来のセキュリティのあるべき姿です。しかし多くの企業が利便性を見落としがちです」と述べました。
そして、齋藤氏自身で開発した指紋認証機能、非接触型ICカード機能を取り上げ、「今やこれらの技術をセキュリティとして考えている人はあまりいないと思います。セキュリティとは怖い話ではなく、うまくすれば、世の中を便利に良くしていくもの、といった視点で考えるべきだと思います」と訴えました。
さらに、巧妙化するサイバー攻撃の脅威に対し、情報セキュリティに不安を抱えている日本の企業の現状に触れ、「Fintech(フィンテック)のようなICTの活用は、本来私たちの生活を便利にするはずです。しかしサイバーセキュリティに不安があるために、海外に比べ、日本での活用が遅れているのではないか」と懸念を示しました。
同時に、齋藤氏はネットワークの活用で新しいビジネスモデルを生み出したYouTubeやFacebook等を紹介しました。これらの企業は、映画や広告業界で、今や時価総額世界第1位を占め、サイバーセキュリティによって成功したネットワークビジネスと言われています。「インターネットは、セキュリティが実装されたことで、初めてビジネスツールとして活用されるようになりました。継続的なセキュリティの進化が、ネットワークビジネスを推し進めています」と語り、サイバーセキュリティがビジネス向上のキーであることを指摘しました。

進化する脅威とサイバーセキュリティ8つのポイント

この講演の直前にサンフランシスコの地下鉄の発券機がサイバー攻撃を受けた事件を紹介

サイバー攻撃の急激な進化についても、齋藤氏は次のように述べました。「脅威はサイバー空間だけではなく、サイバー攻撃を通じて、物理的な破壊も懸念されるようになりました。また、IoTの普及により、コピー機や、車など、ネット上の様々な機器が攻撃対象になっています」
そこで、サイバーセキュリティを考える上で、「Authentication(認証)」、「Integrity(完全性・正確性)」、「Authorization(承認)」、「Accountabilty(説明責任)」、「Confidentiality(機密性)」、「Non Repudiation(否認不可性)」、「Privacy(自己情報管理)」、「Availabilty(可用性・有効性)」の8つのポイントを示し、これら全てをやりこなさなければ攻撃から会社や情報を守ることは不可能であると言及しました。

セキュリティ対策で見落としがちな視点とは

サイバーセキュリティを考える際の3つの視点

齋藤氏は「怖い」「煩わしい」といった悪い印象を持たれがちなセキュリティについて、「対策をきちんと講じることで結果的にその企業の競争力がアップし、他との差別化や強みにつながるのではないか」と指摘。サイバーセキュリティのあるべき姿として「安全性」「利便性」「費用」の3点を掲げ、これらのバランスを取りながら、セキュリティを講じるのが重要だとしました。そして、「多くの企業は、安全性と予算だけを考慮し利便性を見落としがちです。利便性を担保しつつ、利用しやすくサービス向上につながるセキュリティの在り方を考えることが、セキュリティのあるべき姿です」と語りました。
ただし、セキュリティにパーフェクトはありません。「アクシデントは自然に起きるものなので、"レジリエンス"(復元力)」を高め想定外に対応できるよう応用力が必要です。そして、この力が会社を強くする一つのきっかけになるのではないかと思います」と述べました。

安全・安心が日本の強み

最後に齋藤氏は、グローバルにおける日本の強みは、「安全、安心」であることを指摘した上で、日本の車産業を例にとり「日本の車は安全・安心だから世界中で購入されています。今後の日本でどう情報を守り、それをどのように新しい産業やサービスに提供していくかが、これからの日本の課題です。ぜひ皆さんと一緒にやっていきたいです」と講演を結びました。

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