このページの本文へ移動

富士通

サイト内検索
サイト内検索 閉じる

国連の開発目標「SDGs」をビジネスで実践していくために ~富士通社内セミナー「SDGsを知る」レポート~

2016年1月からスタートした「SDGs(持続可能な開発目標)」。同5月に開催された「G7 伊勢志摩サミット」でも取り上げられ、CSR戦略に組み込む企業も増えてきています。富士通でも、このSDGsを社員一人ひとりが理解しビジネスで実践していくことを目的に、2016年10月24日、SDGsを学ぶ社内セミナー「環境セミナー SDGsを知る」を開催。会場にはグローバルマーケティング部門の社員が集まり、さらにイントラネットを介したライブ配信も行われ、SDGsの理解を深めました。

世界を変えるための17の目標「SDGs」とは

2015年9月、193カ国が加盟する国連にて「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が全会一致で採択されました。これは、人間、地球および繁栄のために2030年までに達成するべき行動計画として、宣言と目標を掲げたものです。2016年1月からスタートした「SDGs(エスデージーズ)」とは、豊かさを追及しながら地球を守ることを呼びかける「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称で、17の目標(上図参照)と、それをブレークダウンした169のターゲットで構成。先進国、発展途上国を含めたすべての国々の「誰一人取り残さない」という理念を掲げ、環境問題と経済発展を両軸に、持続可能な世界へ向けての変革を求めています。

日本においても、国際社会の一員としてSDGsの掲げる目標を達成する動きが進んでいます。これは、政府をはじめ、企業、市民すべてが協力・連携していかなければ達成できない大きな目標です。

地球温暖化をなどの社会課題に向けて、目標を考えた行動が好循環を生む

キャスター 国谷裕子氏

今回のセミナーでは、初めにNHK「クローズアップ現代」元キャスターの国谷裕子氏が登壇し、「SDGsの重要性」と題した講演を行いました。国谷氏は、「クローズアップ現代」で取り上げたSDGsに関する映像を上映。SDGsが立ち上がった背景から、その目標の内容、そして全世界で取り組んでいかねばならないという、その重要性についてわかりやすく話を進めました。

気候変動から起きる異常気象による災害、そしてその影響による生産環境の悪化から生じる雇用問題。都市への人口集中、環境汚染や貧困悪化による格差拡大、そして社会への不満や疎外感からテロ思想への発展へ――と、環境的・社会的に不安定な世界へと向かってしまう連鎖の悪循環をくい止めるために、直面する問題を直視し、速やかな対策の立案と実行が必要と解説。

「今までのように途上国に対して経済援助をするというやり方ではなく、先進国自らが成長のあり方を問い直さなくてはなりません。また、新しい発展のモデルを積極的に途上国に示していかなければならない時代に生きていると思います」と語り、具体例として、2016年2月からフランスで実施されているスーパーの食品廃棄禁止を取り上げ、食品廃棄半減について紹介。日本が年間約2,800万トンの食料を廃棄している世界有数の食料廃棄国であり、そのうちの「食品ロス」は約632万トン(注1)にのぼり、これは世界中の食料援助量の約2倍(注2)にも相当すると説明しました。 また、食品廃棄による温室効果ガス排出量は、人間が生み出す総排出量の8%を占めており、この食品廃棄問題の解決は、温室効果ガス排出の削減に繋がると言及。「この削減は気象変動の緩和に関連していくため、私たちが目標を考えながら1つの行動を起こすことが、他の目標・ターゲットを促進するという好循環を生み出せます」と話しました。

最後に、NHK「クローズアップ現代」にてSDGsを特集した際に国谷氏自身がインタビューしたアミーナ・モハメッド氏(注3)の印象的な言葉『地球は私たち人間なしで存続できますが、私たちは地球なしでは存続できません。先に消えるのは私たちなのです』を紹介。そして、「地球の劣化のスピードはかなりのテンポで進んでいるように感じます。改善に向けた対応のスピードが問われています」と述べ、講演を締めくくりました。

国谷氏の講演風景

(注1) 農林水産省発表平成25年度推計値による
(注2) 年次報告書2014(数字で見る国連WFP 2014)での公表値320万トンから算出
(注3) 国連事務総長ポスト2015年開発アジェンダ担当特別顧問

企業戦略としてSDGsを事業に取り組まなければならない

大和総研 主席研究員 河口真理子氏

続いて、大和総研主席研究員の河口真理子氏
より、「SDGsに関する企業の動向」と題した講演がありました。河口氏は、「環境問題は長期的な課題としながらも、環境(気候変動)問題に直ちに取り組まなければならないと報告されてから26年間、求められている温室効果ガス6割削減に対してもほど遠いレベル感でしか取り組めておらず、もう急がなければなりません」と冒頭から強いメッセージを投げかけました。

そして、2015年には、SDGsとパリ協定という2つの新たな枠組みができ、経済社会のあり方を根本的に変革しようという国際的な取り組みが開始。日本政府の取り組み状況や、国内ですでにSGDsに先進的に取り組んでいる企業の事例を解説し、これからのビジネスでは、SDGsの目標に寄与する事業戦略が求められると語りました。

SDGsをビジネスに組み込んでいくためには、
・できることからではなく、求められる「あるべき姿」から落としこんで何をやるべきか考える →バックキャスト
・社内の事情ではなく、ステークホルダーから求められているものに対して何ができるか →アウトサイドイン
この2つの発想が欠かせないと言及。

「SDGsは人類共通の最重要な目標です。SDGsへの適切な対応は、これからの企業の競争力のカギとなります。そして、さらに社会を良くしていってほしい」と結びました。

ビジネス実践を目標に掲げる富士通のSDGs

富士通では、創業以来、「自然と共生するものづくり」という考えのもと、環境保全を経営の最重要事項の一つと位置づけ「富士通グループ環境方針」を定め、実践していくための具体的目標を挙げて取り組んでいます。2016年度からは、新たに「第8期富士通グループ環境行動計画」を策定。この第8期環境行動計画では、お客様・社会への貢献を拡大していくことを主題に置き、お客様が社会・環境課題の解決に貢献できるよう取り組み、自らのバリューチェーン全体においてもゼロエミッションを目指した事業活動を推進します。

今後も、富士通は「ICTサービスによる持続可能な社会への貢献」を目標に掲げ、SDGsの視点を社員自ら大切にし、お客様や社会に価値のあるソリューションの開発・提供の拡大に取り組んでいきます。

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

特集

Fujitsu Asia Conference 2016
富士通フォーラム2016
セキュリティ
進むAIの実用化
IoT・ビッグデータ
環境問題の解決にICTで挑む

人気ランキング

1 スマホの充電時間が従来の3分の1に! 世界最小・最高効率のACアダプターを開発
2 「ムーアの法則」はもはや限界! 「組合せ最適化問題」を解決する新アーキテクチャーを開発
3 AI(人工知能)で注目の新技術「Deep Tensor」を用いた高精度学習で、データ分析の高度化を目指す
4 IoTでゴルフが上達!? 自分とコーチとのスイング比較もデジタルで的確に
5 サーバを丸ごと液浸して消費電力を30%削減! 斬新な冷却技術でデータセンターに革命を

おすすめ

動画で見る「富士通フォーラム2017」イベントレポート
デジタル革新を最大限に活かし新たな価値を創り出す Human Centric Innovation : Digital Co-creation
【速報:後編】共創から新たな価値が次々誕生!「富士通フォーラム2017」の見どころを一挙公開
自動運転の普及で広がる巨大市場、技術を知りビジネスチャンスを手に入れる【前編】

google+もチェック

富士通 Biz News ビジネスに役立つ情報をメールマガジンでお届けします

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

FUJITSU アプリ

Google+

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

ページの先頭へ