このページの本文へ移動

富士通

サイト内検索
サイト内検索 閉じる

サーバを丸ごと液浸して消費電力を30%削減! 斬新な冷却技術でデータセンターに革命を

データセンターの悩みは発生する熱の処理

2020年には500億個以上のデバイスが、2030年には100兆個以上のセンサーがインターネットにつながり、膨大なデータが収集されるようになると言われている時代。それらのデータを蓄積・管理し、分析するデータセンターの役割は、今後ますます重要になっていきます。

データセンターでは、サーバやストレージなどのIT機器を24時間365日稼働させるため、様々な技術が取り入れられています。特にIT機器が発する熱を冷やす技術は、データセンターの安定稼働に重要な役割を果たしています。

従来型の冷却技術には、大容量の空調設備、膨大な消費電力、広大なスペースが必要でした。また空気を流すためのファンによって、騒音も発生していました。データセンターが進化するためには、エネルギー効率、スペース、騒音など、様々な課題を解決する必要があったのです。

空冷の1000倍もの熱輸送効率を実現

富士通は、ExaScaler社が開発したスーパーコンピューター向けの液浸冷却技術と富士通が持つ汎用コンピュータのノウハウを融合し、クラウド仕様のサーバ設備と、センターファシリティを含めた新しいデータセンターの形を提案します。これは、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのIT機器をまるごと液体の冷媒に浸し、冷媒を循環させることで冷却する「液浸冷却技術」を使用したものです。

液浸冷却技術の冷媒には、熱輸送効率が高く絶縁性のあるフッ素系不活性液体(フロリナート)という液体を使います。この液体で専用の液浸槽を満たし、その中にサーバやストレージなどをまるごと沈め、冷媒を冷却、巡回させて、機器が発する熱を処理します。このように、冷却システム全体を効率化することにより、消費電力を大幅に削減できます。

この一番の特徴は、冷却能力の高さです。空冷式に比べて、約1000倍の熱輸送効率を持っています。それは、エネルギー消費を抑えて、かつ広大なスペースを使わずに、効率の良い冷却が可能になることを意味します。

冷媒に使うフロリナートは、人体や環境に影響がないとされる不活性液体。この液体には、電源を含むIT機器のすべてを浸して稼働させることが可能です。

フロリナートは運用性にも優れています。粘度が低く、切れが早く、蒸発しにくいという特長を持っており、液体に沈めたままでも機器のコネクタの抜き差しが可能となっています。しかも、フロリナートは劣化しないため、交換は不要です(ただし年間数%揮発するため、継ぎ足す必要があります)。

サーバの展示(富士通フォーラム2016より)

省エネ、省スペース、騒音の課題を解消

冷却効率に優れた新しい液浸冷却技術により、サーバやストレージを、液浸槽のなかに高密度に収めることが可能になります。サーバなら1つの液浸槽に128台(1Uの2CPUサーバを約3ラック分)、ストレージなら32台(4Uのストレージを約3ラック分)が収納可能です。また空調用の大規模な設備も不要です。その結果として、IT機器の設置スペースが約70%削減可能になります。

消費電力も大幅に抑えられます。空冷式では、センター空間を冷やすための大型の空調設備や、パーツを局所的に冷やすファンなどが必要です。ところが液浸冷却のシステムでは、それらの設備を削減できるため、データセンター全体の消費電力を約30%以上抑えることが可能になります。

さらに機器を低温に維持して稼働することは、故障率の低下という効果を生みます。アレニウスの法則によると、温度を10度下げることで、故障率は約半分になるとされています。

また冷却のためのファンは、騒音の元となっていましたが、液浸冷却のシステムに切り替えれば、データセンター内はほぼ無音を実現できます。データセンターの設置環境を大きく変える力も持っていると言えます。

液浸冷却技術適用によるデータセンターのファシリティイメージ

新しいデータセンターの形を

液浸冷却技術は、クラウド仕様のサーバ設備とセンターファシリティを含めた、新しいデータセンターの形をもたらし、コストダウンを実現するものとして期待されています。

現在、富士通ではこの技術の評価を進めており、社内向けシステムのデータセンターへ適用を検討している段階です。今後は、この液浸冷却技術の開発を進め、圧倒的な省スペース、省エネルギーによるデータセンター革命を実現します。

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

特集

Fujitsu Asia Conference 2016
富士通フォーラム2016
セキュリティ
進むAIの実用化
IoT・ビッグデータ
環境問題の解決にICTで挑む

人気ランキング

1 スマホの充電時間が従来の3分の1に! 世界最小・最高効率のACアダプターを開発
2 「ムーアの法則」はもはや限界! 「組合せ最適化問題」を解決する新アーキテクチャーを開発
3 AI(人工知能)で注目の新技術「Deep Tensor」を用いた高精度学習で、データ分析の高度化を目指す
4 IoTでゴルフが上達!? 自分とコーチとのスイング比較もデジタルで的確に
5 サーバを丸ごと液浸して消費電力を30%削減! 斬新な冷却技術でデータセンターに革命を

おすすめ

【速報:前編】共創から新たな価値が次々誕生!「富士通フォーラム2017」の見どころを一挙公開
世界各国のビジネス・リーダー89%が推進中! AIやIoTによる「デジタル革新」の中身とは?
AI活用やデザイン思考など、デジタル時代の人材育成サービス「FUJITSU Digital Business College」オープン!
金融商品・サービスの顧客対応に変革をもたらす「AIチャットボット」

google+もチェック

富士通 Biz News ビジネスに役立つ情報をメールマガジンでお届けします

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

FUJITSU アプリ

Google+

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

ページの先頭へ