「富士通フォーラム2016名古屋」レポート

2016年7月26日~27日、名古屋市・名古屋東急ホテルにて「富士通フォーラム2016名古屋」を開催しました。「FUJITSU JOURNAL」編集部が現地の様子をレポートします。

「富士通フォーラム」とは

「富士通フォーラム」は、セミナーと展示デモを通じて、お客様のビジネス・社会を支える新たな取り組みと、それを支える先進テクノロジーをご紹介する当社最大のプライベートイベントです。

今年は「Human Centric Innovation - Driving Digital Transformation」をテーマに5月の東京開催からスタートし、このたび国内2都市目として名古屋で開催しました。

展示会場は、「デジタル革新を支えるMetaArc」、「最先端テクノロジー」、「ビジネス・社会のデジタル革新」の3つのゾーンに分かれ、お客様に体験いただくデモも数多くありました。会場入口の「テーマステージ」では、富士通のAI技術「Zinrai(ジンライ)」とナレーターによる掛け合いが行われ、各ゾーンにて当社のAI(人工知能)に関する知見や技術を取り入れた展示デモの数々をご紹介しました。

AI技術を活用しサイバー攻撃対策をさらに高度化 【MetaArcコーナー】

グローバルマネージドセキュリティサービス

デジタル時代のビジネスや社会において、非常に重要な課題となっているサイバー攻撃。企業を狙うサイバー攻撃の巧妙な手口のご紹介では、展示会場でも多くのお客様が足を止めご覧になり、興味の高さが伺えました。デモでは、企業がとるべき対策のポイントを解説し、お客様のICT環境に最適なセキュリティの導入から運用までトータルでサポートする富士通の「グローバルマネージドセキュリティサービス」をご紹介しました。

さらにAIを活用し、人では気づきにくい攻撃を見える化するなど、最先端のテクノロジーを用いた富士通のセキュリティ運用もご覧いただきました。

(左)サイバー攻撃の手口と対策をデモを交え解説(右)AIを活用した外れ構造学習検知技術により、人では気がつきにくい攻撃を見える化する技術。色が濃く、図が大きい程攻撃の可能性が高いことを示す

作業員の安全を離れた場所から見守る 【ものづくりコーナー】

ロケーションバッジ/タグ

作業員が1人で作業していて転倒・転落した場合、発見が遅れたことで大事にいたるケースがあります。ロケーションバッジを付けていると、万が一転倒をしても他の作業員の携帯電話に呼び出し表示がされるため、すぐに様子を見に行くことができます。

バッジは独自のアルゴリズムによって、しゃがんだ状態と転倒を区別するため、誤認知が少なく、離れた場所から作業員の安全を見守ることができます。

(左)ロケーションバッジを付けたデモマネキン(右)転倒・転落事故発生のお知らせを受信したスマートフォン

他にもロケーションバッジ/タグでは人やカートなどが、どのような導線を利用しているか、どこで停留しているのかを3次元でリアルタイムに把握し、データの分析から導線の改善を行うことができます。導線の分析は製造業だけではなく、様々な業種・場所・状況で利用ができる可能性を感じました。

日本のものづくりを強くする金属溶融3Dプリンター 【ものづくりコーナー】

金属溶融3Dプリンター

一般的に、金属加工ではブロック材を削って形状を作りますが、溶融金属積層方式である金属溶融3Dプリンターは金属ワイヤー先端のアーク放電により金属ワイヤーを溶融し、これを積層することによって造形します。そのため、造形が完成品に近い形でできるため、仕上げ加工の切削時間の短縮と、材料費の削減が図れます。

銅とステンレスなど異種金属素材を積み上げて一体化もできるため、今後の需要が期待されます。

(左)金属溶融3Dプリンターで造形したFANとエルボ管(右)ステンレスと銅を積み上げた異種金属素材

スマホを活用し海外からのお客様を"おもてなし" 【小売物流コーナー】

ボーダレスショップ

2015年の訪日外国人旅行者が過去最高の1973万人に達し、「爆買い」という商品の大量買いが流行語にもなる中、訪日外国人に対する接客サービスへのニーズが高まっています。「ボーダレスショップ」は、訪日外国人が店舗で自分のスマートデバイスや販売店のタブレットを使い、自国の言語で"おもてなし"を受けることができるサービスです。

デモでは、スマートフォンで市販薬品の外箱バーコードを読み取ると、外国語で薬の効能や用法・用量などの詳細情報を表示。さらに外国での評判(クチコミ)なども紹介され、お客様が購入したくなる仕組みになっていました。

市販薬品の外箱に記載されているバーコードを読み取り、外国語にて詳細情報を提供

日常の生活やビジネスをより便利にする技術 ―髪の毛で音を感じる新しいIoTデバイス 【くらしコーナー】

Ontenna(オンテナ)

耳の不自由な方でも周囲の音を感じられ、より快適な暮らしに近づける技術として開発された新しいIoTデバイス「Ontenna(オンテナ)」。この技術は、ヘアピンのように髪の毛に装着し、振動と光によって音の特徴を伝える新しいユーザインタフェースとして、富士通がろう者の協力を得て開発した技術です。

展示会場では、実際に開発した富士通の本多達也が自らOntennaを髪に着け、開発のきっかけや開発過程の苦労なども交えお客様にご紹介しました。実際に着けて体験してみると、周りの音の大きさや強弱がヘアピンに振動と青色の光で表現され、音への感度の高さに驚きました。「着けている方が不快に感じない装着感と振動の強さの兼ね合いが難しいです。今後もより良い製品になるよう、開発を進めていきます」と、本多はさらなる開発への意欲を語りました。

(左)開発者自ら、周りの音を振動と光で通知する「Ontenna」を着けお客様に紹介(右)開発初期からの試行錯誤が伺えるロードマップ

アクティブラーニングを支えるスクールタブレット 【教育コーナー】

文教モデルタブレット「ARROWS Tab Q506/NE」

教育の現場において、パソコンやタブレットなどを授業に積極的に活用する「アクティブラーニング」が注目を集めています。しかし、実際に子どもが学校で利用することを想定すると、使いやすさと頑丈さの両面が非常に重要なポイントになります。

デモでは、富士通の文教モデルタブレット「ARROWS Tab Q506/NE」を水槽の中で水浸したり、走らせたミニカーをお客様にタブレットで撮影いただき、撮りたい瞬間を逃さないカメラ精度の高さも体感いただきました。

(左)水槽の中でタブレットに水をかけ、防水設計の強さをアピール(右)撮りたい瞬間を逃さないスポーツモードで走るミニカーの撮影に挑戦

最後に

今回ご紹介した展示以外にも、富士通フォーラムの東京開催で人気を博したメディエータロボット「ロボピン」や「ワークスタイル変革」、「金融ソリューションFinplex(フィンプレックス)」などの展示も人気があり、お客様が熱心にご覧いただき質問されている様子が印象的でした。

富士通フォーラムは、引き続き大阪でも開催します(8月30日~31日)。ぜひ会場にお越しいただき、数々の最新テクノロジーをご体感ください。