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革新的ベンチャー企業との共創で実現するイノベーション

【富士通フォーラム2016 イベントレポート】

オープンイノベーションや共創の取り組みが様々な業界に広がっています。
5月19日~5月20日に東京国際フォーラムで開催した「富士通フォーラム2016」では、「革新的ベンチャー企業との共創で実現するイノベーション-「MetaArc」でつながる新たな価値の創造-」と題し、ユカイ工学株式会社 CEOの青木俊介氏と株式会社QUANTUM ジェネラルマネージャー 営業統括の伊東和弘氏をお招きしたディスカッションが行われました。また、展示会場ではベンチャー企業各社がブース出展を行いました。

大企業とベンチャー企業との「共創」がもたらすメリット

富士通では、デジタルビジネス・プラットフォーム「MetaArc」を活用してベンチャー企業との共創を加速する「MetaArcベンチャーコミュニティ」を発足しました。マッチング、開発支援、拡販プロモーション、ファンドの4つを支援プログラムとして提供しています。

ユカイ工学は、コミュニケーションロボットの『BOCCO(ボッコ)』を開発しています。マッチング支援の一つである「富士通アクセラレータプログラム」を通じて、富士通グループが持つ音声認識技術やキーワード認識技術を活用し、BOCCOの機能拡充に取り組みました。例えば、「ただいま」とBOCCOに語りかけると部屋の電気が点灯します。

ユカイ工学 CEOの青木氏は、「BOCCOにお願いすると家電を操作したり、ネット上のアプリケーションサービスと連携して分からないことを教えてくれたり、ロボットが生活の中でいろんなことをしてくれる。そんな世界観を作りたいと考えていました。ですが、音声認識の技術を社内に持ち合わせていませんでした」と語りました。
さらに、「富士通アクセラレータプログラムに参加したことで、ベンチャー企業にはない多種多様な技術を活用する機会を得られ、BOCCOに新たな機能が追加できました。技術提供だけでなく製造面でのサポートもしていただけたことは、大きなメリットでした」と述べられました。

これを受けて、ファシリテーターを務めた、富士通 マーケティング戦略室 シニアディレクター(ベンチャープログラム担当)の徳永奈緒美は、「富士通にも共創による新たなビジネスの創出という狙いがありました。富士通では、スマートホームを実現する様々なソリューションを開発していますが、BOCCOのようなユニークな端末が介在することで、より魅力的な提案をお客様にできるようになる」と述べました。

富士通 マーケティング戦略室 シニアディレクター 徳永 奈緒美 富士通 マーケティング戦略室 シニアディレクター 徳永 奈緒美

左:ユカイ工学株式会社 CEO 青木 俊介 氏 右:株式会社QUANTUM ジェネラルマネージャー営業統括 伊東 和弘 氏 左:ユカイ工学株式会社 CEO 青木 俊介 氏
右:株式会社QUANTUM ジェネラルマネージャー営業統括 伊東 和弘 氏

ベンチャー企業との共創を加速し、イノベーションを実現

富士通では、ベンチャー企業との共創を推進するためのプログラムとして、開発を支援するクラウド環境の無償提供、富士通のさまざまな事業部門との「マッチング」、「拡販・プロモーション」の機会の提供、ベンチャー企業向け「ファンド」、の4つの支援プログラムを大きな柱としています。富士通 シニアディレクターの徳永は、「ファンドについては、コーポレートベンチャーファンドを約10年前にスタートし、総額100億円規模で、富士通とシナジー効果を期待できそうな企業に投資しています」と紹介しました。

さらに、これまで約15年間にわたってベンチャー企業との共創を実施してきた経験を踏まえながら、ベンチャー企業が共創するときの大企業の注意点として、「検討スピードが遅い」、「リスクに目が行ってしまう」、「外部シーズに対する抵抗感がある」と指摘しました。

それに対し、株式会社QUANTUMの伊東氏は、「大企業には大企業ならではの人材の豊富さや技術力、資金力、サービス、プラットフォーム、ブランド、チャネルなどがあると思います。それらはベンチャー企業にはないものですが、自社のためだけに囲っておくのではなく、新たな使い方を模索し、プラスオンの価値を見出すような取り組みこそ大切だと考えています。そこに共創の本当の価値があり、イノベーションが生まれる可能性があると感じています」と考えを述べました。

最後に富士通 シニアディレクターの徳永は、大企業とベンチャー企業の共創は「お互いに無い物を持っているから魅力があります。大企業とベンチャー企業が1対1で付き合うだけでなく、大企業も含めたコミュニティを作り上げていくことで、よりビジネスのチャンスが広がると期待しています」と語り、セミナーを締めくくりました。

講師
  • ユカイ工学株式会社
    CEO 青木 俊介 氏

    ユカイ工学株式会社 CEO 青木 俊介 氏

  • 株式会社QUANTUM
    ジェネラルマネージャー 営業統括 伊東 和弘 氏

    株式会社QUANTUM ジェネラルマネージャー 営業統括 伊東 和弘 氏

ファシリテーター
  • 富士通株式会社
    マーケティング戦略室 シニアディレクター
    (ベンチャープログラム担当) 徳永 奈緒美

「拡販・プロモーション」の一貫として、ベンチャー企業がブースを出展

展示会場では、MetaArcベンチャーコミュニティに参加しているベンチャー企業がブースを出展し、各社が開発した製品やサービス、ソリューションをご紹介しました。

クラウド上でスマートフォン数百台の実機に対してテストを実行できる環境を提供しています。 クラウド上でスマートフォン数百台の実機に対してテストを実行できる環境を提供しています。

株式会社ソニックスのブースでは、スマートフォンのアプリケーションやサービスの動作をクラウド上でテストできるプラットフォーム『Scirocco Cloud(シロッコ・クラウド)』を展示。自社で開発したモバイルアプリケーションやサービスの動作確認と検証は多くのスタートアップ企業の悩みのひとつですが、Scirocco Cloudなら、クラウド上に用意された数百台のスマートフォン実機に対してテストできる環境を提供しています。
「富士通のベンチャープログラムへの参加により事業の早期立ち上げを進めることができ、大手企業を含めた多くの企業にこのプラットフォームを活用していただけています」と、プログラム参加のメリットを述べられていました。

ドアセンサーとの組み合わせで、子どもの帰宅や外出など家族の状況を知るシステムにも活用できます ドアセンサーとの組み合わせで、子どもの帰宅や外出など家族の状況を知るシステムにも活用できます。

ユカイ工学株式会社は「BOCCO」を出展していました。富士通との共創で搭載された音声認識技術のほか、BOCCOにはBluetooth とWi-Fiが搭載されています。通信機能でドアセンサーや人感センサー、鍵センサー、温湿度センサーと連携し、「BOCCOに話しかけたり、BOCCOから通知を受けたりとコミュニケーションをすることで、人々の暮らしが楽しくなるような、『BOCCO PLATFORM』を構築していきたい」という、同社の世界観が伝わるようなブースでした。

リープマインド株式会社は人工知能(AI)のDeep Learningの技術に強みを持つベンチャー企業です。富士通との共創では、約2万件の食卓写真データを自動解析してマーケティングデータ化しています。
富士通との共創によるメリットについて、「Deep Learning技術は扱うデータ量が多くなるほど精度も向上していきます。富士通の保有する人々の暮らしに直結するようなデータを活用できたことが大きなメリットです」と述べられていました。
また、生活に密着するようなデータを解析することで、「Deep Learning技術が身近なところでも活用され、人びとの暮らしをより豊かにできる、そんな未来を目指しています」と将来の展望を語られていました。

年代による食卓写真を解析することで、年齢に応じて適した食事はどのようなものかなど、これまでと違ったアプローチによる提案が可能となります。 年代による食卓写真を解析することで、年齢に応じて適した食事はどのようなものかなど、これまでと違ったアプローチによる提案が可能となります。

新しいビジネスを創出する『共創空間見学バスツアー』からTechShop Tokyoをご紹介!

さらに富士通フォーラム2016では、お客様に共創空間をご体感いただくため、今年4月にグランドオープンした会員制オープンアクセス型DIY工房「TechShop Tokyo」と、今年5月にリニューアルオープンしたデジタル革新に向けた共創ワークショップ空間「FUJITSU Digital Transformation Center」を見学する『共創空間見学バスツアー』を実施しました。

富士通フォーラム会場から大型ラッピングバスに乗り共創空間を見学。 富士通フォーラム会場から大型ラッピングバスに乗り共創空間を見学。

TechShop Tokyoは、企業に所属する人はもちろん、起業家、投資家、アーティスト、クリエイター、学生、主婦にいたるまで、多様なバックグラウンドを持つ人々による共創の場を提供し、新たなエコシステムを形成する場として、すでに200名を超えるお客様にご利用いただいています。
3Dプリンターやレーザーカッターをはじめとするアイデアを形にするための最新設備に加え、あえて仕切りを設けない開放的なオープンスペース、メンバーの持つ専門的な知恵やノウハウを結び付ける「ドリームコンサルタント」、店内で開催されるハッカソンなどのイベントのご紹介を通じ、「イノベーションを起こせる空間」をご体感いただきました。

バスツアーに参加されたお客様から、「オリジナル販促品のイメージ作りや試作品作りに利用したい」「他の利用者がどのように豊かな発想で物づくりをしているのか見てみたい」「作りたいものは決まっていないが何かおもしろそうなものが作れそうだ」「アイデアを形にする際に、周りの利用者の方とオープンスタンスで議論ができそう」といった感想が寄せられました。

TechShop Tokyoは、純粋な「ものづくり」にとどまらない、イノベーションを生むための「クリエイティブなコミュニティ形成」を目指しています。実際に工作機器を目の前にし、「どんなものを作りたいか」、「TechShop Tokyoをどんなふうに利用するか」など、お客様同士の会話も弾み、大勢のお客様にご体感いただきました。

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