このページの本文へ移動

富士通

サイト内検索
サイト内検索 閉じる

磐田市から世界へ~地方創生の実現に向けた新産業スマートアグリカルチャー創造~

【富士通フォーラム2016 イベントレポート】

東京・有楽町にある東京国際フォーラムにおいて、2016年5月19日~5月20日の2日間にわたり、富士通最大のイベントである「富士通フォーラム2016」を開催しました。20日には「磐田市から世界へ‐地方創生の実現に向けた新産業スマートアグリカルチャー創造‐」と題するセミナーを実施。静岡県磐田市市長の渡部修氏に講演していただくとともに、増田採種場専務取締役の増田秀美氏、富士通執行役員常務の廣野充俊が加わってのトークセッションも行いました。

磐田市・増田採種場・富士通のスマートアグリカルチャー事業

セミナーの冒頭、静岡県磐田市市長の渡部氏は、市の概要について紹介しました。「磐田市の製造品出荷額は隣の浜松市と肩を並べるほどの規模を誇っていました。ところが2008年のリーマンショックと2011年の東日本大震災によって激減。現在も厳しい状況からの脱却が求められています」と述べました。

これらの課題を解決するため、渡部氏は磐田市の全職員とのミーティングを頻繁に行い、農業こそ現状を打破する「伸びしろが大きい分野」であると直感。「農業という産業を考えた時、『農業を守る、農地を守る、農家を守る』ことは必ずしも一律ではないという視点から、磐田市が民間企業、農家、市民を仲介する調整役になる必要性がある」と語りました。

そうした渡部氏の考えもあり、実現したのが「スマートアグリカルチャー事業」です。これは、オリックス、増田採種場、そして富士通の共創により、農業を基点とした地方創生を実現しようという取り組みです。

3社は2016年4月、静岡県磐田市に「株式会社スマートアグリカルチャー磐田」を設立し、具体的な取り組みを進めています。渡部氏は、「多くの市町村が『枝から幹になるような産業があるか?』と、地元の可能性を模索しています。我々もパイオニアとしての気持ちを失わずに、『磐田スマートアグリカルチャー事業』という新しい農業モデルを成功させたい」と力強く語り、講演を終えました。

磐田スマートアグリカルチャー事業のビジネスモデル

日本の野菜の魅力を広く伝えていきたい

第二部は、磐田市市長の渡部氏に加え、増田採種場専務取締役の増田氏が急遽参加となり、富士通執行役員常務の廣野を交えた3人による トークセッションとなりました。

司会を務めた廣野は、「株式会社スマートアグリカルチャー磐田」の具体的な生産品目が「ケール、トマト、パプリカ」であることを紹介。第一弾としてケールが栽培中であることを述べました。ケールを選定した理由は、「増田採種場さんがアブラナ科の作物に強みを持っていることに加え、生食用ケールは珍しく、今後注目される野菜だと思ったから」とのことです。

ケール栽培風景

磐田市のスマートアグリカルチャー事業は、種苗や育苗に始まり、野菜を作って加工して出荷するなど、一次、二次、三次産業を合わせた農業の「六次産業化」を目指しています。磐田市という自治体が参画し、将来的には電力、物流、金融などの他の産業も加えたエコシステムとしての発展も視野に入れていることが特徴です。

渡部氏は、スマートアグリカルチャー事業の現状と将来性について、「農業育成という観点では、農家や市民の方々に詳細をご理解いただくために、市職員が地域を回って説明会を開催しています。5年後10年後には、必ず皆さんに評価していただけると思います」と力強く語りました。

また、司会の廣野は、富士通が10年前から食・農クラウド 「Akisai」を提供している一方、単にシステムを提供するのではなく、会津若松工場の跡地を使用したクリーンルームで低カリウムレタスの生産を行っていることを紹介しました。

増田氏は、新しく始めたケールの栽培について「環境制御がとても重要なので、場所をシェアする仕組みを作ることがポイント」とし、「今回の富士通フォーラムでは、日本の野菜の魅力をお見せできる場を作っていただくことができました。これからも、日本には美味しくて珍しい野菜がまだまだ沢山あることを、広く世の中に伝えていきたいと思っています」と抱負を語りました。

最後に渡部氏は、「今回のスマートアグリカルチャー事業がうまくいくと、新たな成功モデルとなります。それを元に、磐田市にもっと誇りと自信を持つような市民が一人でも多くなることが希望です。成功を信じて、また磐田市には伸びしろがあると信じて進んでいきます」と述べ、セッションを締めくくりました。

登壇者
  • 静岡県磐田市
    市長 渡部 修 氏

  • 株式会社増田採種場
    専務取締役 増田 秀美 氏

  • 富士通株式会社
    執行役員常務 廣野 充俊

富士通の食・農業ソリューションを一挙に紹介

展示会場では、スマートアグリカルチャー事業の概要を出展。セミナーでご紹介した磐田市のスマートアグリカルチャー事業のほか、SaaS型の農業クラウド「Akisai(アキサイ)」など、富士通の食・農業に関する様々なソリューションを展示しました。

農作業の見守りソリューション

バイタルセンシングバンドを手首に装着したマネキン

展示ソーンの入口付近にはマネキンが登場。バイタルセンシングバンドに搭載したセンサーで計測した温度・湿度・運動量・パルス数などの情報から、装着者周囲の熱ストレス推定を行い、作業員の安全が確認できます。

株式会社スマートアグリカルチャー磐田

スマートアグリカルチャー磐田 完成予想模型

農業を基点とした地方創生の実現に向け、富士通、オリックス、増田採種場の3社が2016年4月に設立。3社の専門性に加えて、業種・業態を越えたパートナー企業・団体の知見を融合させ、食・農全体のバリューチェーンにおいて新たなビジネスモデルの共創を図り、強い農業づくりを実現していきます。現在は土耕のケールハウスが出来ており、その他は現在造成中です。

ケール、パプリカ、トマトも育成予定

生産品目は、青汁のイメージが強いケールを生食用として提供するほか、日本ではまだ少ないパプリカも育成。また、加工工場を設置してトマトも育成する予定です。

SaaS型農業クラウド「Akisai」

農業クラウド「Akisai」では、農作業の見える化を行っています。将来的には、このAkisaiを写真のようなダッシュボード画面と連携させることにより、中央の赤い部分(写真右)が病気などトラブルの発生地域と分かります。これにより、被害を最小化するとともに、周辺に蔓延しないための対策を迅速に行うことが期待できます。

トラブル発生地域をすぐに表示

「Akisai」のスマートフォン画面

また、「Akisai」では現場でスマートフォンから農作業の記録が可能であり、操作に慣れていない高齢の生産者にも使いやすい画面構成です。

農業従事者の安全管理システム

遠隔から安全確認

IoTを活用した農業従事者の安全管理システムをご紹介。ここでは作業者が熱ストレスにさらされていることが遠隔から確認できます。

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

特集

Fujitsu Asia Conference 2016
富士通フォーラム2016
セキュリティ
進むAIの実用化
IoT・ビッグデータ
環境問題の解決にICTで挑む

人気ランキング

1 サーバを丸ごと液浸して消費電力を30%削減! 斬新な冷却技術でデータセンターに革命を
2 「ムーアの法則」はもはや限界! 「組合せ最適化問題」を解決する新アーキテクチャーを開発
3 動画で見る「富士通フォーラム2017」イベントレポート
4 トップランナーが語る「ブロックチェーン革命」の本質
5 これからのAIが変える日々の暮らし、産業・社会を考える

おすすめ

これからのAIが変える日々の暮らし、産業・社会を考える
AIを活用したデジタルマーケティングでフェリー集客を強化 ~商船三井グループ様事例~
ヤマハと富士通のデザインアプローチによる IoTビジネスの共創
動画で見る「富士通フォーラム2017」イベントレポート

google+もチェック

富士通 Biz News ビジネスに役立つ情報をメールマガジンでお届けします

FUJITSU JOURNAL - に関するお問い合わせ

FUJITSU アプリ

Google+

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

アンケートにご協力ください

FUJITSU JOURNALをご覧いただき、ありがとうございます。読者のみなさまの貴重なご意見を今後のWEBサイト改善に役立てたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いいたします。

アンケートに答える»

ページの先頭へ