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イノベーションメソッドを150分で体感~社会人×学生による共創チャレンジ

【富士通フォーラム2016 ワークショップレポート】

異業種との協業やコラボレーション、新規ビジネス創造の方法論としてハッカソンやアイデアソンが注目されています。富士通でも多彩な業種のお客様とのアイデアソン、国内最大規模の社内ハッカソンなどを通じて、異なるバックグラウンドを持つプレイヤー同士がイノベーションを生み出すための知見を蓄積しています。東京・有楽町にある東京国際フォーラムにおいて、2016年5月19日~5月20日の2日間にわたり開催した「富士通フォーラム2016」では、そのノウハウの一端を短時間で体感できるワークショップを行いました。

イノベーションのための方法論を凝縮

<モデレータ>株式会社富士通総研 産業・エネルギー事業部 チーフシニアコンサルタント 佐々木 哲也

これからの未来をつくる学生との共創チャレンジを推進するプロジェクトとして、2014年にスタートした『あしたラボUNIVERSITY』。昨年の富士通フォーラム2015では、子どもの学びと遊びをテーマとしたアイデアソン『edu & toy』を開催し、参加者体験型のワークショップとして好評を博しました。また、全国各地の大学との共創プロジェクトや、“みらいの大学”をテーマとしたアイデアソン『大ガッコソン!』の開催などを通じて、全国の学生の皆さんと社会人による新しい価値の創造に取り組んでいます。

そして今年の富士通フォーラム2016では、あしたラボUNIVERSITYが蓄積してきたイノベーション創発の方法論を、150分という短い時間で体感していただきました。一般的なハッカソンやアイデアソンは1日から数日間かけてアイデアをブラッシュアップさせ、デモアプリや模型などのプロトタイプを制作しますが、このプロセスを通常のセミナー枠の中に凝縮してしまおうというチャレンジングな試みです。
「今回習得したメソッドをこの場限りの体験で終わらせず、それぞれの職場、学びの場で実践し、それらをさらにつなげて大きなムーブメントに育てていってほしい」と本ワークショップのモデレータを務めた富士通総研の佐々木は語ります。参加した学生の皆さん、多彩な業種の社会人の皆さんはどんな気づきを得られたのでしょうか。

観察を通して、ターゲットユーザーを理解する

周囲のメンバーとともに、ペルソナの具体的なイメージを膨らませ、書き出していく

新しいサービスを考える際に有効なのは、ターゲットとなるユーザー像をできるだけ具体化し、ふだんの生活の中でどのような課題や問題意識を抱えているのかを明らかにすることです。参加者はまず、架空のユーザー「可児和浩さん」の写真や人物設定を熟読し、彼がどのような価値観を持ち、潜在的にどんな体験を欲しているのかを想像して書き出していきました。

このプロセスは、実際のビジネスにおいてはユーザーへのヒアリングや、行動の観察記録(エスノグラフィー)などのフィールドワークという形で行われます。新サービスにどのような機能が欲しいのかという要望を明確に答えられるユーザーは少なく、第三者による観察や分析を通じて自身でも気づいていなかった欲求や課題をはじめて認識するというケースが多いためです。富士通では、これら一連の活動をフィールドイノベータと呼ばれる専門家が推進しており、全国のお客様の現場で課題発見のサポートに従事しています。

とにかく褒めて、アイデアが出やすい空間をつくる

ペアで行うスピードストーミング

ユーザーのイメージが固まったところで、個人によるアイデア出しを進めていきます。今回のテーマは、“カルチャー・スクランブル~訪れ・始まる国際文化交流の新体験”。架空のユーザー「可児和浩さん」に最適な全く新しい国際文化交流のかたちをそれぞれが考えていきます。

ここでモデレータの佐々木からアドバイス。
「ユーザーが新しい体験や気づきを得るには、いつもとは違う環境に身を置くことが一番です。変化の要素は大きく3つ、“活動時間を変える”“活動場所を変える”“付き合う人を変える”ことです。これらを先ほど考察したターゲットユーザーの価値観や課題とかけ合わせることで、ユーザーが自分でも想像していなかったような体験を提供できるかもしれません。」

続いて、各々が考えたアイデアを他者と共有するフェーズに入ります。ここでは、カリフォルニア大学バークレー校で開発されたアイデア出しの手法であるスピードストーミングによって、お互いのアイデアをブラッシュアップしていきます。ペアを次々に変えながら相手のアイデアにコメントしていきますが、この時のルールは“良い部分に焦点を当て、まずほめること(プレイズ・ファースト)”。アイデアを言いやすい雰囲気が生まれ、創造性が活性化される効果が心理学的にも認められています。

共創するには、まず動いてみる

小道具を使いながらアイデアのプロトタイピングを行う

会場にある9つのテーブルには、学生、社会人、そして富士通社員がバランスよく配置されており、このグループでアイデアをかたちにしていきます。自己紹介やアイスブレイクの時間も十分取れていないメンバーと、30分足らずの時間でサービスのアイデアを表現しなくてはなりません。ラピッドプロトタイピングのコツは作りながら思考し、その過程を見せることで周囲からのフィードバックをいち早く取り込むことです。

各テーブルに用意された模造紙や付箋紙に加え、レゴブロックなどのプロトタイピングツールや各種のおもちゃは先着順で使用することができます。これらを活用する方法は様々で、サービスモデルを図式化するチーム、ユーザーの行動をブロックで再現するチーム、かつらやメガネなどを使って利用シーンを演出するチームなどが見られました。

アイデアの発表を行うチーム

プロトタイピングの終了後は、代表チームによる発表です。披露されたアイデアは、ふだんの生活では知り得ない共通点を持った人々との出会いを促進するマッチングサービスです。出身地や珍しい趣味など、マッチングされたユーザーに共通する属性の希少度合いに応じてクーポンの割引率が高くなるという点がユニークでした。

価値創造のステップは果てなく続く

参加した学生・社会人からは、「これまでの業務でもワークショップを取り入れていたが、アイデア出しを目的にしがちだったという課題を認識した」「思考プロセスにおいて楽しむこと、面白がることの重要性を理解した」といった運営面での気付きや、「ビジョンを共有した上で現場を見ることを愚直にやりたい」「当社でも、来年からアイデアソン・ハッカソンに関する事業を始めたい」という新しいチャレンジの声も聞かれました。

アイデアソンの最後、モデレータの佐々木から、ゼロから共創を始めるための心得について話がありました。今回のアイデアソンも含め、世の中に広まっているビジネス創造の方法論は“アイデアをかたちにする”ことに焦点を当てていますが、そこに至るまでのステップもおろそかにはできません。ユーザーが持つ潜在的な課題から未来のビジョンを描き、唯一無二の問いを持つことが重要です。
「それは今回のアイデアソンを企画したあしたラボUNIVERSITYも同様です。」と佐々木は語ります。このプロジェクトも“複雑化する社会課題を多くのステークホルダーと解決していく中で、富士通という会社は何ができるのか”という問いに対する回答の一つとして生まれたものです。今後も、活動の中で出たアイデアのブラッシュアップやフィールドでの実証など、学生や他業種の皆さんとの共創を続けていきますので、ぜひご注目ください。

セミナー会場の外では現在進行形の共創サービスが展示されていました。

食のグローバル化を実現する『おもてなしプラットフォーム』 2020年のオリンピック開催をにらみ、宗教や健康上の理由から日本食の中に食べられない食材や成分が含まれているかを調べるサービスです。

お酒を起点に東北観光を楽しむアプリ『クラカラ』 富士通が2014年に開催した『さくらハッカソン』がきっかけとなった活動から生まれています。

サポーターとチームが一体になる新しい応援スタイル『電子コレオグラフィ』 客席の観客が持ったタブレットを連動させることで、自由自在な人文字を容易に表現できるサービスです。

靴のセンサー情報を共有する『インタラクティブシューズハブ』 健康状態が端的に現れる足の各種データを共有し、利用者や企業が共同利用するプラットフォーム。今年のサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)でも展示されました。

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