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インドネシアの深刻な水害から市民を守る! ARとスマホを活用した河川水位観測

洪水、鉄砲水の被害を受けやすいインドネシア

東南アジア南部に位置するインドネシアは、数多くの島々からなる国で、島の数は世界最多、人口約2億3000万人と、世界で第4位を誇ります。熱帯であるインドネシアは雨季があり、11月から3月にかけて雨が多く降ります。その時期には洪水による被害が増え、河川の水位の監視、および警戒水位になった際の対応が課題となっていました。

中でも大きな被害を受けやすいのは、河川の下流にある都市です。海に面した北スラウェア州マナド市には4つの中級河川が流れ込むため、大雨になると河川の氾濫や鉄砲水が発生しやすくなります。2014年1月には大規模な洪水や地滑りが起こり、多数の被災者を出しました。

被害を最小限に抑えるため、マナド市では従来、雨量と水位、地下水、気象について96カ所で毎日3回観測を実施。自治体の担当者が目視で水位を確認して記録していましたが、この方法では正確性と即時性に課題がありました。また、河川水位センサーを屋外に設置して水位変化を観測するテレメトリーシステムも導入しましたが、装置のメンテナンスにコストがかかり、継続的に活用することが難しい状況でした。

AR技術とスマホを用いた水位観測を実証

システムのイメージ

このたび、富士通と富士通インドネシアは、国際協力機構(JICA)インドネシア事務所様の委託を受け、マナド市で「AR技術(注1)を導入した河川情報システム」を構築 。公共事業・国民住宅省マナド河川流域管理事務所と共同で、「防災・減災に役立つ高精度な情報収集が可能か」「河川水位の変化の迅速な把握・共有が、河川管理の状況判断に有効か」について実証を行いました。

実証に使ったのは、AR技術とスマートフォンアプリを用いて標準的な水位計測を可能とするシステムです。観測拠点にARマーカーを設置し、そこにスマートフォンのカメラを向けると、目盛りが画面に表示され、水位をタップするなどの簡単な操作で、「正確な水位」「現場の写真」「水位に関するコメント」などをデータセンターのサーバに送信します。

その結果、観測拠点の正確な水位をリアルタイム送信でき、現場担当者が安全な場所からの観測や、現場写真による証跡保存も可能になりました。AR技術とスマートフォンアプリを用いた水位観測が極めて有効であることが確認でき、さらに、運用面でもセンサーのメンテナンスが不要になったことや、クラウド化による運用管理の軽減も評価されました。

マナド市の河川管理者は、「スマートフォンで計測値を報告するというコンセプトは、使いやすさ、導入のしやすさなどのメリットがあり、効果が出しやすい」「ARを活用した水位計測手法は、従来と違い、計測した水位の証拠が写真で計測後すぐに確認でき、記録として残せる点が大きな利点」と語っています。

AR技術を活用した水位計測

(注1)Augmented Reality(拡張現実)の略。人間の感覚(五感)で得られる情報(現実)に、ICTを利活用して得られるデジタル情報を重ね合わせて、人間の感覚を拡張・強化する技術。

危険を伴う河川からの観測を、ARで安全に実施

河川からの観測は時に危険を伴いますが、AR技術を用いたシステムであれば、どの担当者でも共通の基準での正確な水位観測が可能になるうえ、河川から離れた場所からでも安全に観測が行うことができ、観測時間も正確に記録できます。また、洪水警戒水位に達するとアラームが表示され、自治体の防災担当者にメッセージを送信することも可能になります。本システムがマナド市に本格的に導入されれば、市民がインターネット経由で河川の水位を把握し、川に様子を見に行かなくても自発的に避難を始めるという効果も期待できます。

富士通は今後も、河川の災害予測や河川の補強・改修計画にICTを役立てることにより、安心安全な暮らしに貢献していきます。

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