千葉県一宮町の小学校で、ICTに親しむ「ロボットプログラミング授業」を実施

地域住民の定住化と人口増加を目指す

近年、日本における少子高齢化が社会問題となっています。総務省統計局による2015年8月の人口推計は1億2682万人となっており、2005年の1億2777万人と比べると減少しているのが分かります(注1)。一方、三大都市圏(東京、名古屋、大阪)の人口は増加傾向にあり、中でも東京が総人口に占める割合は28%となっています(注2)。

地方での人口減少を食い止めるため、自治体では様々な対策を行っています。千葉県長生郡一宮町では、子どもたちがICTに親しみ、ICTを使いこなせる人材育成の素地となる授業を目指すなど、他の地域にはない取り組みによって、地元の定住人口や若い子育て世代移住者の増加を図っています。

富士通は、一宮町の東浪見(とらみ)小学校、一宮小学校の2校に、富士通の文教モデルタブレット「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q506/ME」を使用できるICT環境を構築し、ロボットプログラミング教室を実施しています。(2016年3月末まで)

授業風景

1人1体のロボットを組み立てる

(注1)出典:総務省統計局ホームページ。
(注2)出典:総務省ホームページ。2015年の数字。

1人1体のロボットを組み立て、プログラムの仕組みを学習

取り組みの一つが、児童にロボットプログラミングへの好奇心と興味を持たせることを目的とした「ロボットプログラミング授業」です。児童が「レゴブロック」(注3)を用いて1人1体のロボットを組み立て、自分で作成したプログラムでロボットを動かします。プログラミングが正しくできないとロボットが動かないため、児童はプログラミングとロボット作動を繰り返しながら、プログラムで物を動かす仕組みを学習していきます。ロボットやプログラミングの内容を簡素化することで、低学年の授業にも適用できます。

両校のICT環境は、教師用タブレット、児童用タブレット、提出物の保管や教材配信などを行うサーバで構成されており(注4)、タブレットとサーバの間でデータの送受信を行うための無線アクセスポイントがすべての教室に設置されています。これにより、どの普通教室でもロボットプログラミング授業をはじめとしたICTを活用する授業が可能です。

(注3)レゴジャパン株式会社の「教育版レゴ マインドストーム EV3」を使用。
(注4)主なハードウェア「FUJITSU Server PRIMERGY TX1310 M1」×2台、「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q506/ME」×152台に加え、主なソフトウェア「FUJITSU 文教ソリューションK-12学習情報活用 知恵たま」「MAGICLASS(マジクラス)瞬快」で構成

プログラミング風景

教育現場でのICT利用を促進

また、新たに開発した学校向けのロボットプログラミング授業サービスを提供し、今回の公開授業の講師を務めるとともに、教師が継続的にプログラミングの授業を実施するための「ロボットプログラミング授業マニュアル」も開発します(注5)。

今後、一宮町は、ICT環境を利用して特色ある教育を行うなど、地域住民の方々に地元に親しんでいただくことで、住民の定住化に加え、子育て世代の移住者の増加を図ります。富士通は、文教分野におけるこれらの実績やノウハウを活かし、今後も教育の可能性を広げていくソリューションを提供し、普通教室でのICT利用を促進していきます。

(注5)富士通エフ・オー・エム株式会社が実施。

授業で組み立てるロボット