「リテールテックJAPAN2016」富士通ブースレポート

「リテールテックJAPAN」は、主に流通・小売業を来場対象に、流通業界の経営やビジネスを支える最先端のICTや技術、システム、サービスが一同に紹介される国内最大の展示会です。2016年は3月8日~11日の4日間、東京・有明のビッグサイトで開催され、富士通グループも出展しました。ビジネスコンセプトは、「Connected Retail. ~小売業様のビジネス変革を支え、ともに流通の未来を創る~」。活気あふれる会場の様子をレポートします。

IoTと最新技術を活用した少し未来のお買い物シーンを体感

2016年の富士通ブースは、富士通グループ6社(富士通フロンテック、富士通マーケティング、PFU、富士通エフ・アイ・ピー、富士通アイソテック、富士通コンポーネント)が共同出展しています。 メインステージの他、ビッグデータ・IoTゾーン(Me-rai(みらい)モール)、量販店、フードサービス、百貨店、ショッピングセンターなど11のゾーンに分かれています。特に、「Me-rai(みらい)モール」では、IoTと最新技術を活用した近未来のお買い物シーンを体感できるゾーンとなっています。

メインステージ

メインステージでは、富士通のICTを活用して店舗作りに取り組むお客様事例と富士通のソリューションについて大きく2点ご紹介しました。1つは決済方法の多様化への対応に取り組んでいる三井不動産様です。今、日本のリテール市場では、現金決済以外にも電子マネーやクレジット等、多様化する決済方式に柔軟に対応することが、お客様に選ばれる店舗作りの重要な条件となっています。三井不動産様は、ららぽーと海老名様をはじめとする58の施設に1万台以上の富士通製テナントCAT「TeamCAT/mini(チームキャット・ミニ) V2」を導入いただきました。
今後さらに多様化する決済方法に対応するために、富士通は決済データの処理を中継するクラウドサービスを提供します。本サービスでは、決済処理だけでなく、ポイントサービスや免税処理対応を業務の負担を増やすことなく実現します。

もう1つは、RFIDの導入により棚卸業務の効率化を実現し、接客力アップを実現した株式会社ストライブインターナショナル(2016年3月1日クロスカンパニーから社名変更)様の事例です。RFIDの導入で棚卸作業を最大20分の1まで短縮できた結果、限られた人的リソースを接客に回すことができた事例です。これにより、お客様満足度と同時に従業員満足度向上にも大きな成果を上げました。業務から接客へのパワーシフトに、富士通のICTが力強くサポートしています。

魅力的な店舗作りに取り組む事業者様の事例をご紹介

展示内容

IoTと先進技術を活用した体験型展示コーナー「Me-rai(みらい)モール」では、お客様の位置情報や動線情報、お客様が目に止めたり関心を持った商品など、ネットワークに接続していないモノに、IoTの技術を使ってデジタル情報を結び付ける未来のショッピングシーンを体感することができます。さらに、そこから収集される膨大なデータを分析、活用してさらに魅力的な売り場作りにつなげるサービス基盤「CHANNEL Value(チャネルバリュー)」を紹介しています。

ビッグデータ・IoTゾーン「Me-rai(みらい)モール」

店舗とお客様のコミュニケーションサービス

Wi-Fiアクセスポイントから検知したお客様のスマートデバイスの位置情報と、お客様属性情報から、嗜好に合わせたクーポンや、各売場でのおすすめ情報、開催イベント等を通知します。お客様はお手持ちのスマートフォン等でそれらの情報を確認できます。富士通のビジネスWi-Fiサービスをご利用いただくことで店舗様の運用負荷も軽減されます。

各フロアに設置されているアクセスポイント

お手持ちのスマートデバイスにおすすめ情報等を表示

光で伝える~LEDによる新しい情報伝達技術

店舗の商品など、ネットワークに接続していないモノにLED照明の光を当てることで、デジタル情報を結び付ける技術のご紹介です。お客様は、一般に普及しているお手持ちのスマートデバイスのカメラをかざすことで、おすすめレシピなどその商品に関連した情報を受け取ることができます。

お鍋にスマートフォンをかざすと・・・

おすすめのレシピがスマートフォンに表示

ミラーサイネージ(RFID ソリューション)

フィッティングシーンでのRFID活用のご紹介です。RFIDタグがついた商品をミラーにかざすと商品詳細情報や、在庫数、おすすめのコーディネートなどが鏡の上に表示されます。

鏡を見ながらジャケットを合わせると商品情報が表示

RFIDソリューションを活用した店舗業務効率化・新たな接客サービス

RFID対応のハンドヘルドターミナルで商品棚をかざすだけで、商品についているRFIDタグを一括で読取り、在庫数の確認が可能になります。前出のストライプインターナショナル様では、このRFIDの導入後、セキュリティのタグ付作業や、棚卸データ読み取り時間を最大20分の1まで効率化できました。

商品タグにRFIDが埋め込まれている

ハンドヘルドターミナルをかざすだけで、複数の商品タグを一括で読み取り可能

IoTで迷子検索

お子様につけたロケーションバッチが迷子の居場所を教えてくれる「IoTで迷子検索」。富士通独自の測位技術を商業施設の付加価値向上に活用したものです。バッチをつけることで、お子様が迷子になった時、モニター上に居場所を表示します。

ロケーションバッチをつけた状態

ロケーションバッチ

迷子の現在位置と動線がモニターで把握可能

視線検出技術の活用

小型で低コストな視線センサーで、お客様の視線をセンシングします。視線の動きはモニターで確認できます。お客様の関心が把握でき、より良い売場づくりに役立てることができます。

お客様の視線の動きはモニターで確認

棚に設置しても違和感を感じさせない視線センサー

お客様と描く未来予想図「CHANNEL Value」

消費者の行動分析を核とし、これまでご紹介してきた位置情報やお客様の動線、RFIDなど、お客様のショッピングの中で発生する膨大なIoTデータを分析、活用することで、販売促進や魅力的な売り場作りにつなげるサービス基盤です。

ビジネスプラットフォームCHANNEL Value

お取引様との接点サービスをSaasでご提供

量販店ゾーン

レーンPOS TeamStore/M

食品スーパーを始めとした量販店様向けのPOSシステムです。手のひら静脈認証を利用し、情報KIOSK端末で事前にチャージを行えば、すぐにレーンPOSで手のひらでの支払が可能です。

情報KIOSK 端末で事前にチャージ

レーンPOSより。手のひらがお財布がわり

スマートフォンにメールでレシートも

専門店ゾーン

専門店ゾーンは、自動化マーチャンダイジングソリューション「Pastel Plus(パステルプラス)」、接客業務をしながら商品登録やお支払の決済ができるタブレット決済POS、また、ECサイト構築ソリューションSNAPEC-EX(スナップイーシーイーエックス)、カメラ採寸ソリューションの紹介がありました。これは、スマートフォンでお客様の体型を自動採寸し、体型にあったサイズの商品をそのままECサイトで購入できるソリューションです。新学期を迎え、制服を準備する学生様向けに非常に便利に使えそうです。

スマホで前と横から自分の体型を撮影

お客様のジャストサイズの商品がレコメンドされます

フードサービスゾーン

コミュニケーションテーブルを活用したテーブルソリューション

コミュニケーションテーブルの画面にスマホをかざす

クーポンがもらえる

コミュニケーションテーブルを活用したフードサービス業店舗のソリューションです。
ご来店のお客様はテーブルを囲んで注文をお楽しみいただける他、テーブル画面にスマホをかざせばクーポンが取得できたり、ご来店いただいたお客様同士のコミュニケーションのきっかけ作りにも活用できます。

ショッピングセンター

テナント様向け端末「TeamCAT/mini v2」

ららぽーと様で導入実績のある「TeamCAT/mini v2」

ショッピングセンターゾーンには、テナント管理業務の効率化ソリューションとして、「FUJITSU Enter-prise Application GLOVIA smart きららOCR」の他、ららぽーと様へ導入実績のあるテナント様向け端末「TeamCAT/mini V2」の展示がありました。電子マネーや、クレジット、銀聯(ぎんれん)カード(注)等多様化する決済に対応するために、様々な端末を接続する必要がありますが、右側の写真にあるように6つも接続できるのは、富士通だけです。

(注)中国人民銀行の主導で2002年に設立された決済ネットワーク銀聯が発行しているカード、キャッシュカード、デビットカードとしての機能を持つ。

すべてはお客様のおもてなしのために

お客様に楽しくお買い物していただくことが、お客様の消費スタイルの多様化に対応するうえで、一番大切なことです。そのためにお客様をより深く知り、お客様に選ばれ続けるお店づくりに役立つ富士通の技術やサービスが楽しく体感できた今回のリテールテックでした。