経験やノウハウに頼らず、店内のレイアウトと販売員の配置を最適にする新サービスとは?

個人の力量に依存しがちな接客販売力

百貨店などの店舗において、優秀な販売員の売上は、一般的な販売員の何倍にもなります。接客販売力は経験やノウハウなど個人の力量に依存しがちな能力だけに、その差がどこにあるのか解明することは非常に難しいとされてきました。

また、売上記録やアンケートなどから来店客を分析しようとする試みは従来からありましたが、近年、ICTを活用して、より詳細な来店客の動線や傾向を分析し、効果的な店舗運営に活かしたいというニーズが高まっています。

このようなニーズに対応するため、富士通では、「SPATIOWL(スペーシオウル)人流分析サービス」(注1)の提供を2016年1月13日より開始しました。

(注1)株式会社富士通アドバンストエンジニアリングが開発した屋内測位技術を利用。

最先端のセンシング技術により、店内における人の行動を可視化

当サービスは、最先端のセンシング技術によって、来店客数や来店客の動線に関するデータの収集・分析を行い、店内における人の行動を可視化するものです。

具体的には、店舗内に超小型ビーコンなどを活用した様々なセンサーを設置することで、来店客の人数や動線を明確にします。商品を入れるカゴにビーコンを貼り付けることで、ビーコンからの信号を店内に設置した受信機で感知し、来店客の位置を把握します。

ビーコンの活用イメージ

さらなる店舗運営の改善に向けて

これにより、来店客の動線や滞在時間などのデータを収集し、混雑が起こりやすいスペースやほとんど立ち寄らないスペースなどを明確にすることが可能となり、店内の品揃えやレイアウト構成に活かすこともできます。また、販売員がビーコンを身に付けることで、一人ひとりの動きを把握できるため、商品の拡充・レイアウトが可能になり、適切な店舗運営や社員教育につなげることもできます。

さらに、長期間データを収集することで、どの季節のどの時間帯が混み合うのかを予測できるため、混雑や品切れ防止につなげることができます。将来的には、交通情報や気象情報とも連動した来店客予測なども可能になるかもしれません。

富士通では今後、様々なデータを統合的に管理する「SPATIOWL」の強みを活かし、店舗内だけでなく、周辺の交通や天気、イベントなどの外的要因と連携した分析を提供していきます。また、来店傾向や購入要因などをさらに細かく分析し、さらなる店舗運営の改善に向けたサービスを目指します。

「SPATIOWL 人流分析サービス」の概要