いつでもどこでも使えて、一人ひとりに合った新しい金融サービスとは? ~南都銀行様事例~

ユーザ目線の新たな金融サービス「FinTech」

近年のICTを取り巻く環境は、クラウドやネットワークの劇的な変化により、大きく変わりつつあります。そんな中、金融業界においては、ICTを使ってユーザ目線の新たな金融サービスを提供する「FinTech(フィンテック)」が注目を集めています。FinTech とは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、ICTの急速な発展に伴い、スマートデバイスやビッグデータ活用などの技術を活用することで、金融サービスのイノベーションを創出するものです。

従来の金融サービスは、金融機関が窓口で受付したり、サイトを提供したりといった、汎用的なサービスが主流でした。しかし、クラウドやスマートフォンの利用拡大に伴い、利用者は「いつでもどこでも使え、金融機関の違いを超えて、自分に合った便利なサービス」を求めるようになってきています。

FinTechは、銀行、証券会社、クレジット会社など、複数の金融機関の壁を越えて、個人個人のニーズに合わせた柔軟な資産運用を可能にする新しいサービス形態です。例えば、専用のリーダーをスマートフォンに接続してクレジットカード決済を可能にしたり、決済履歴をクラウドに保管したり、スマートフォンで撮影したレシートをデータ化して家計簿を作成し、グラフ化することで収支を管理する など、使う人の利便性を高めることが最大のメリットです。

地方銀行でmBaaSを初めて採用

富士通は、Fintechの潮流を捉え、金融サービスのオープンイノベーションを加速させるコンソーシアム「FIFJ」(注1)を2015年7月に設立し、国内金融機関とFintech企業約100社が参加するコンソーシアムを主催しています。このたび、FIFJの加盟企業である南都銀行様向けに、地方銀行で初めてスマートフォンのアプリ向けmBaaS(注2)オープンプラットフォーム「FUJITSU Cloud Service Smart Biz Connect for Finance (SBCF)」の提供が決定しました。

SBCFは、会員登録・認証機能やプッシュ型情報通知機能など、共通的に必要となる機能をあらかじめクラウド上に実装し、API(注3)として提供することで、複数ベンダーのスマートフォンアプリを一元的、かつ効率的に運用・管理するものです。国内で唯一、FISCの「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」に対応したmBaaSオープンプラットフォームであるため、個人情報の取扱いが発生する場合でも、安心して導入することができます。また、共通的に使用される機能をAPIとして多数実装することにより、mBaaSを使わない場合と比較し、開発・運用コストを最大で70%削減、開発期間を80%短縮することが可能です。

これにより、南都銀行様では、複数ベンダーのスマートフォンアプリを共通基盤上で導入・運用できる容易性や、将来的なサービスの拡張性などの面で最適な基盤を検討し、SBCFのご採用に至りました。

(注1)Financial Innovation For Japanの略。金融サービスのオープンイノベーションを加速させるコンソーシアムで、国内金融機関とFintech企業など約100社が参加。

(注2)Mobile Backend as a Serviceの略。スマートフォンアプリケーションの開発・運用上で必要となるプッシュ通知、会員認証などの機能が、あらかじめクラウドサーバ上に実装されたサービス基盤であり、PaaSの一種。前述のような機能を一から開発する必要がなくなることから、開発コスト、開発期間を大幅に削減することが可能になる。

(注3)Application Programming Interfaceの略。プログラミングの際に使用できる命令や規約、関数などの集合のこと。

新たな金融サービスの創出に向けて

「SBCF」とは、金融機関の複数ベンダーによるスマートフォンアプリを実現するために、富士通のデジタルビジネス・プラットフォーム「MetaArc(メタアーク)」として提供されるmBaaSで、地方銀行で採用されるのは今回が初めてとなります。なお、国内で唯一、金融情報システムセンター(FISC)の安全対策基準が要求するセキュリティレベルに対応しています。

富士通は、注目を増すFintechの潮流を捉え、FIFJを主催するなど、新たな金融サービスの創出を加速する取り組みを積極的に展開するとともに、ICT基盤の整備にも注力しています。富士通では、今後3年で、40以上の金融機関のお客様に「SBCF」を導入することを目指します。

「SBCF」のイメージ図

デジタル革新は様々な所で始まっています

南都銀行様のように、スマートフォンなどのデジタル・テクノロジーを活用して、新たな価値を創り出し、ビジネスを変革していく「デジタル革新」の取り組みが、様々な現場で始まっています。

富士通は、お客様のデジタル革新を実現するため、クラウドをベースに最先端技術を実装したデジタルビジネス・プラットフォーム 「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク)」を提供しています。

この事例を支えるMetaArcの詳しい情報はこちらへ