カードがなくても決済が可能!JCB様が採用した「手のひら静脈認証システム」

身体的な特長を利用した「生体認証」

近年、本人認証のために「生体認証(バイオメトリクス認証)」が注目を集めています。生体認証とは、指紋、顔、手のひら静脈、虹彩など、その人だけの身体的な特徴や、サインなどの行動的な特徴を利用して個人を識別する技術のことです。

中でも「手のひら静脈認証」は、「体内情報であるため偽造が困難」「非接触型」「登録不可能な人がほとんどいない」など、他の認証システムにはない大きな特長を持っています。富士通の「手のひら静脈認証装置」は、2004年に発売以来、累計47万台を出荷し、世界約60ヶ国で6,300万人以上の利用実績があり、現在も導入実績は拡大中です。

クレジット会社大手のJCB様は、日本のクレジットカード業界の草分け的存在です。従来より、お客様がより便利に安心して利用できるサービスを提供するため、身体の一部で決済が可能な生体認証技術の導入を検討していました。その結果、富士通の手のひら認証技術を活用した決済システムの採用を決定しました。

手のひらをかざすだけで買い物がOK

JCB様が採用した決済システムは、「カードを携帯しなくても決済できる」ことが最大の特長です。あらかじめ、お客様の手のひら静脈の情報を、カード情報と共に手のひら静脈認証サーバに登録しておきます。お客様がお買い物をする際、手のひらをセンサーにかざすと、手のひら静脈認証サーバから合致するカード情報が読み出され、決済が行われる仕組みです。これにより、手ぶらで買い物をする「カードレス決済」が可能となり、カードやスマートデバイスを持ち歩いて紛失するような心配もありません。

JCB様が収集した手のひら静脈情報は、最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えた、富士通の日本国内データセンターで24時間365日、厳重に管理・運用されます。また、JCB様の加盟店とデータセンターは閉じたネットワーク環境のため、セキュリティが確保されています。

システム概要

「手をかざす」という自然な動作で利用可能

体内情報である手のひら静脈は、指紋などの体表情報と異なり、濡れても形状が変わらず認証できるため、海水浴場や温浴施設など、あらゆるシーンで決済が可能となります。指紋や顔では、手荒れや乾燥、マスクの着用といった外的要因で、登録・照合が行えないことがありますが、手のひら静脈認証は、体内情報である手のひら静脈を利用するため、外的要因をほとんど受けません。他にも「手をかざす」という自然な動作で利用できると同時に、非接触で衛生的なため、利用者の心理的な抵抗感が小さいという利点もあります。

富士通は今後、他の国や地域でも実証実験を重ね、手のひら静脈認証システムをブラッシュアップしていくと同時に、スマートデバイスなどの小型の装置への搭載を検討していきます。