IoT×クラウドで小さな故障も検知!太陽光発電の安定運用を実現~レオパレス21様~

株式会社レオパレス21様は、管理運営する全国の賃貸住宅の屋根をオーナー様から借り、太陽光発電システムを設置することでクリーンな電力と新たな収益を生み出す「屋根借り太陽光発電事業(ルーフメガソーラープロジェクト)」に取り組んでいます。富士通は、IoT(センサー+ネットワーク)とクラウドを活用した監視サービスによって、株式会社レオパレス21様の事業を支え、共に地球温暖化の対策にも取り組んでいます。

太陽光発電を普及させ、地球温暖化対策に貢献したい

全国で約3万6,000棟の賃貸住宅を提供している、賃貸住宅建設および賃貸管理会社のリーディングカンパニー、株式会社レオパレス21様は、企業理念である「企業の社会的責任」を体現する重要なプロジェクトとして、2011年より太陽光発電の新事業に取り組んでいます。しかし、賃貸住宅の屋根に太陽光発電システムを設置する初期コストが高く、オーナー様の負担が大きいことから、普及促進に苦心されていました。

同じ頃、富士通は東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県での住宅向け太陽光発電の普及促進に向け、太陽光発電の遠隔監視・保守サービスを一元管理する新しいビジネスモデルに着手していましたが、住宅市場における販売ノウハウがありませんでした。

「賃貸住宅の屋根を借りる」というアイデアがヒントに

そこで、富士通は全国に賃貸住宅を展開している株式会社レオパレス21様に「屋根を借りる」というサービスのアイデアと一緒に、IoTとクラウドによる「太陽光発電監視サービス」をご提案。このアイデアをヒントに、賃貸住宅オーナー様に初期費用を負担させるのではなく、屋根を借りることで賃貸料を支払うという逆転の発想が出来上がり、太陽光発電普及に向けての可能性が拡がりました。

早速、株式会社レオパレス21様と富士通にて、2012年9月福島県内での「ICT技術を活用した仮想型太陽光発電所の実証実験」を開始。世界中で深刻な問題となっている地球温暖化対策と、環境にやさしい社会をつくりたいという両社の想いが重なり、レオパレス21様の屋根借り太陽光発電事業「ルーフメガソーラープロジェクト」がスタートし、2015年3月実績で、全国約5,000棟の屋根に太陽光パネルが設置されています。

点在する屋根に設置された太陽光発電システムを一元管理

石油や石炭、天然ガス、ウランなどエネルギー資源の96%を輸入に頼る日本にとって、エネルギー源の確保が容易で環境にもやさしい太陽光発電は、再生可能エネルギーの最有力候補と考えられています。しかし、その普及を妨げる要因に、故障発見など運用の安定性にあります。

従来、太陽光発電システムはメンテナンスフリーと言われてきましたが、実際には自然環境など外的要因により障害が発生し、発電性能の低下、収益の損失につながっています。
富士通の「太陽光発電監視サービス」は、全国に点在する賃貸住宅の屋根に設置された太陽光発電システムのセンサーより太陽光パネルの発電情報や、期待される発電量と日射量との比較など、様々な情報を1分単位で収集し、得られた情報は5分周期でデータセンターに送信します。トラブルを検知した際には、運用監視センターにメールで通知され、障害発生と判断された場合、保守・施工業者が現場に向かうという一元管理を実現。トラブルの早期発見で発電機会の損失を防ぎ、安定した運用を可能にしています。

太陽光発電監視サービスの概要図

万一の際の非常用電力など、新たな価値も創造

太陽光発電監視サービスによって、今後、入居者様にとっては環境にやさしい、クリーンな電力供給が可能となります。さらに、災害発生時など万一の際には、入居者様のみならず地域の非常用電力としても活用。地域で無駄なく発電し、その電力を有効利用していく、太陽光発電を介したスマートコミュニティをつくることができるようになります。

これからも富士通は、全国の屋根やスマートシティを目指す地域、学校などの各種施設、一般家庭までを太陽光発電システムでつなげ、安定運用を支えることによって自然エネルギーを共有し、地球温暖化の大きな抑止につなげるとともに、次世代の豊かな環境に向けサポートしていきます。