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日本が誇るスーパーコンピュータ「京」が「Graph500」で再び世界第1位に

未来への扉を開くスーパーコンピュータ

豊かな社会の実現、よりよい未来のために、私たち人類は科学技術によって様々な課題の解決に取り組んできました。現在も地球環境や宇宙開発、医療などの分野で、科学技術による挑戦が進められています。人類が限界に挑戦し、未来への扉を開くための大きな力となるのが「スーパーコンピュータ」です。

これは、科学技術計算を主な目的とするコンピュータで、「とてつもなく高い計算処理能力を持つ」のが特長です。一般的なコンピュータでは解くことが困難な大規模で高度な計算を、短時間で処理することができるのです。

スーパーコンピュータが得意とする計算の一つが「コンピュータシミュレーション」。例えば、「地球規模での気候変動を解析する」「高温となる地球内部の構造を分析する」「宇宙創造の過程を探る」など、「規模が大きすぎる」「危険を伴う」「地球上ではできない」などといった理由で、今まで知ることが難しかった状況を、膨大な計算結果をもとにコンピュータ上に忠実に再現できます。これによって、極めて複雑な現象でも、詳細に検証することが可能となるのです。

スーパーコンピュータの発展により、日本の産業技術は新しいステージに乗り出していくことが期待されています。

地球上の全人口で17日間かかる計算をたった1秒で

富士通は、文部科学省が推進する「革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の構築」計画のもと、理化学研究所と共同でスーパーコンピュータ「京(けい)」を開発、2012年6月に完成しました。

「京」の計算能力は非常に高く、1秒間に「10ペタ(10の16乗)=1京回」(10ペタフロップス)の計算が可能です。これは、地球上の全人口(70億人)が電卓を持って集まり、全員が24時間不眠不休で1秒間に1回のペースで計算を続け、約17日間かけてようやく終わるほどの計算です。「京」はこれをたった1秒でやってのけてしまうという、とてつもなく速い計算能力を持っています。

「京」がビッグデータ処理で再び世界第1位に

その「京」が2015年7月14日、ビッグデータ処理(大規模グラフ解析)に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングである「Graph500」において、世界第1位を再び獲得しました。

これは、理化学研究所、東京工業大学、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン、九州大学、富士通による国際共同研究グループによる成果です。「京」がGraph500で第1位となるのは、2014年6月以来のこと。大規模グラフ解析の性能は、大規模かつ複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析において重要です。今回、「京」が第1位を獲得したことで、ビッグデータ解析に関する高い能力があることが世界的に実証されました。

IoT(Internet of Things)は、2020年には、世界で年間約200兆円の新規市場を創出すると言われています。しかし、現場で発生する大量のデータはほとんど活用されていないのが現状です。これらのビッグデータを、スーパーコンピュータを用いることで、より速く、大規模に解析することができます。

ビッグデータを解析することにより、様々な未来が考えられます。例えば、ゲノム解析によって患者の命を救ったり、投薬効果を精密に予測するなど、効果的な医療につなげることができるかもしれません。産業の分野においては、全く異なる文化・慣習を持つ異業種同士が手を結ぶなど、新しい事業形態の出現も考えられます。その他にも、世界中の都市交通課題を解決したり、流通・地域・消費者をバリューチェーンで結ぶなど、ビッグデータ解析は、あらゆる業種において大きな可能性を秘めているのです。

私たちが直面している数多くの課題の解決には、世界中の英知を結集し、様々な分野において最先端の研究を加速することが不可欠です。今、スーパーコンピュータによって、様々なイノベーションへの扉が開かれようとしています。富士通は、スーパーコンピュータの開発を通じて、人と地球の豊かな未来の実現に挑戦し続けます。

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