「国際モダンホスピタルショウ2015」 富士通ブースレポート

2015年7月15日~17日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトにて「国際モダンホスピタルショウ2015」が開催されました。富士通グループが出展しましたので、ブースの様子をレポートします。

国際モダンホスピタルショウとは

「国際モダンホスピタルショウ」は、病院をはじめ、保健・医療・福祉分野における質の向上、充実に役立つ機器、製品、システム、サービスなどを幅広く展示している国内最大級のイベントです。
42回目を迎えた今年は、「健康・医療・福祉の新時代へ~連携と地域包括ケアの充実を目指して」をテーマに開催され350社が出展。会期中8万人以上のお客様が来場されとても盛況でした。

これまでの記録を、これからの指針に。新電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」登場!

今回の富士通ブースの注目は、7年ぶりに刷新した大規模医療機関向け新電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」の初お披露目。富士通は、1999年に国内初の全面電子カルテシステムを開発して以来、「HOPEシリーズ」として全国トップシェアで展開しています。

「Mark=記録、指針」というワードに、あらゆる人の人生に役立つソリューションでありたいという思いを込めた新製品を紹介したメインステージは、客席から溢れるほど多くのお客様で埋めつくされ、関心の高さが伺えました。

また、メインステージの横では、今回発表した「HOPE LifeMark-HX」関連ソリューションを大々的に展示。デモシステムの前には幾重にも人垣ができ、お客様が皆、熱心に説明に聞き入っている様子が印象的でした。

幾重にも人垣ができていた「HOPE LifeMark-HX」関連ソリューションコーナー

見やすさと使いやすさを追求した、医療の現場で"使いたくなる"システム

新製品のコンセプトは、「医療の現場で"使いたくなる"システム」。クラウド時代の電子カルテシステムとしてWeb型に刷新され、利用者毎に利用したいウィジェット(機能ウィンドウ)を自由に配置でき、初めての人でもわかりやすく直感的に操作できるようボタン配置なども工夫しています。また、スマートデバイスを利用すると、院内のどの場所でも利用できるため、病棟での回診や、患者とその家族へのインフォームドコンセントに活用するといった新しい診療スタイルの提案も行っていました。

現行の電子カルテシステム「HOPE EGMAIN-GX」を利用されているお客様のご来場も多く、「スタイリッシュで見やすい」、「使いやすそう」と評判も良いようです。

(左)「HOPE LifeMark-HX タブレット」

(右)見やすくなった「HOPE LifeMark-HX」初期画面

蓄積された情報をより良い未来へ繋ぐ― データウェアハウス

「HOPE LifeMark-DWH」では、電子カルテと医事会計のデータベースを統合することにより各システムの連動性をアップさせ、今までにない「速さ」と「使いやすさ」を追求しました。実際にレポートを作成するデモンストレーションでは、標準装備したBIツールを使ってExcelを操作する感覚でフォーマットを作成し、レポートを出力していました。学会での研究発表などのために複雑な情報抽出や分析をしたいというニーズが多いそうなので、多忙な医師の先生方には有益な機能になるのではないかと感じました。そして、電子カルテに蓄積された情報の活用が進むと、医療の発展に繋がるのではないかと期待が持てました。

さらに、病院内での全ての入力内容をリアルタイムに反映し、簡単な操作でビジュアルに表現できるWebレポート機能を使用すると、例えば院内のベッドや医療機器などの稼働状況を瞬時に表示でき、スタッフ間での情報共有が簡単に行えるとのこと。今、病院経営で求められている、スタッフ一人ひとりの意識向上に役立つことが期待されます。

病院内の全ての情報をリアルタイムに反映し、簡単操作でビジュアルにレポート化

円滑なコミュニケーションで在宅ケアも"安心"

在宅ケアは、かかりつけ医、訪問看護師、ケアマネージャー、ヘルパーなど、多職種の人たちが別々に訪問してケアを行うため、患者とその家族の間で情報がきちんと連携されているのか不安に感じることも多いと思います。今回展示ブースで紹介した、在宅ケアツール「HumanBridge EHRソリューション」は、対応者同士の円滑なコミュニケーションをサポートするツールとして開発し、それぞれの対応情報を時間軸に一目で分かるようビジュアルで表現。また、ICTに不慣れな人にも、直感的に操作できるデザインで画像や音声、動画の記録も簡単にできるようになっています。

実際に、カレンダー画面には患者に行ったケアを「注射器マーク」や「お薬マーク」などで視覚的に記録され、対応者の間違いを未然に防ぐ配慮もされていました。

多職種の方々の記録も、職種マーク付き情報により一目で分かるように

また、安全な在宅ケアを実現するために、コンテキストスイッチ技術を用いた在宅医療支援も紹介していました。今回のデモンストレーションでは、かかりつけ医が訪問すると、そのお宅の患者のケア情報を自動的に端末へ配信。他の患者の記録と取り違えるリスクを軽減することができます。さらに、退室すると自動でログアウトし患者の情報が削除されるので、患者のケア情報を持ち歩く紛失リスクも減るため、ますます安心度が高まる新しいセンサーの活用方法として注目を集めていました。

[参考出展] 富士通研究所のコンテキストスイッチ技術により、在宅患者のケア情報を自動的に端末へ配信

AR技術やウェアラブルデバイスで、医療現場のヒューマンエラー抑止を強化

最近よく耳にする「AR」。AR(Augmented Reality: 拡張現実)とは、目の前にある現実空間にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術のことです。このAR技術を使い、タブレット端末を患者のベッドサイドに貼ってある「ARマーカー」にかざすと、アレルギー情報や患者の家族からの伝言などが端末に表示されます。また毎日大勢の患者に接する看護師も、ひとりひとりの患者情報を現場で瞬時に確認できます。さらにデモンストレーションでは、「もうすぐお誕生日!」という患者との大切なコミュニケーションのきっかけになる情報も表示され、利用用途の可能性の広さが伺えました。

また、医療分野でのウェアラブルデバイス(ヘッドマウントディスプレイ)活用を紹介では、作業が容易にできるハンズフリー状態のまま、音声の指示だけで写真を撮影したり、遠隔にいる医師に重要なポイントをマーク付き画像で転送したりする様子を紹介。改めて医療現場において、AR技術やウェアラブルデバイスなどの最新技術の活用に更なる期待を感じました。

[参考出展](左)タブレットでのAR活用

(右)ヘッドマウントディスプレイによるハンズフリー操作

病院での待ち時間を有効に

「診察まであと何人?」いつ名前を呼ばれるのか分からないまま、診察室の近くでじっと待たれている人も多いはずです。そんな悩みに応えようと開発された「外来患者案内ソリューション」。既に複数の病院で導入され、診察順番が近づくと患者に知らせます。

今回は患者自身のスマートフォンにアプリでお知らせする「モバイル患者案内ソリューション」を、参考出展として紹介していました。モバイル版では、新たに処方された薬の履歴が確認できる「お薬手帳」や検査履歴を記録できる「通院手帳」など、病院内だけでなく日頃の身体ケアとして利用できるうれしい機能が追加されました。

[参考出展]お薬手帳や通帳手帳機能が追加。Androidトライアル版『ライケアノート』無料ダウンロード中

富士通の展示ブースでは、医療現場の質の向上と患者やその家族の安心につながる様々な先進技術を積極的に活用し、医療・福祉の充実を目指していると感じました。