「人を中心としたセンシング技術」でIoTの新たな価値を創造「ユビキタスウェア」

いつでもどこからでもインターネットにつながる社会

「ユビキタス」という言葉は、最近私たちの生活に浸透しています。ユビキタスの語源は、ラテン語で「いたるところに存在する」という意味。スマートフォンやタブレット端末の普及で、今や「いつでもどこからでも」インターネットなどの情報ネットワークにアクセスできるユビキタスの社会が現実のものとなりつつあります。

富士通では以前より、スマートフォンやタブレット端末をはじめ、パソコン、携帯電話など、さまざまなユビキタス製品を手がけてきました。それらの製品は、使う側である「人」とインターネットなどのネットワークやシステムを結びつける「ユビキタスフロント」と呼ばれています。富士通はユビキタスな社会を進化させるために、ユビキタスフロントの製品開発だけではなく、「人を中心とした」技術の開発に取り組んできました。

お客様のIoTビジネスを加速させる「ユビキタスウェア」

そこで富士通は、お客様の業務に合わせ、人や物の状態や状況、周囲の環境をセンシングし、富士通独自のアルゴリズムであるヒューマンセントリックエンジンを活用して解析・分析し、転倒検知や身体姿勢状態検知などお客様にとって活用しやすく、価値あるデータとして提供するIoTパッケージ「ユビキタスウェア」の提供を開始しました。これは、「人を中心としたセンシング技術」でIoTの新たな価値を創造していくという考え方に基づくものです。

「ユビキタスウェア」は、様々なセンサー、センシングしたデータを解析・分析するマイコンと無線通信機能を組み合わせたユビキタスウェアコアモジュールと、データをクラウド上で学習・分析するセンサー活用ミドルウェアで構成されます。既存の機器やシステムに簡単に組み込むことができるため、様々な用途に活用できます。

IoTの究極の目的は「人を幸せにする」こと

例えば、2015年5月に発売開始となった「ユビキタスウェア ヘッドマウントディスプレイ」。これは、屋内外や高所などでの現場作業を、安全かつ効率的に支援するデバイスです。ディスプレイ部分は可動式で、眼鏡をかけた状態でも装着することができるほか、作業手順や点検項目などをディスプレイに表示し、確認しながら両手で作業を行うことができます。また、内蔵カメラやマイクを用いて設備の異常をセンターにいる熟練者へ伝えたり、センター側からの指示をヘッドマウントディスプレイに表示することも可能です。このため、経験の浅い作業員でもマニュアルを見ながら作業を進めたり、熟練者の支援を受けながら作業を行うことができるなど、作業の安全性・正確性を飛躍的に向上させることができます。

ヘッドマウントディスプレイ本体

また、病院や商業施設などで人の移動経路やモノの位置を高精度に把握できる「ロケーションバッジ/タグ」の開発も進めています。これは、気圧センサーや加速度センサーによって転倒や落下などを検知したり、独自の移動経路推定技術による屋内での高精度な位置情報取得や、人の運動強度測定・姿勢検知などを可能にするものです。例えば、病院で患者にロケーションバッジを装着しておけば、寝ている状態から立ち上がったなど姿勢の変化、転倒などを素早く検知し、ナースステーションに知らせることなども期待できます。

ローケーションバッジ・ロケーションタグ

その他にも、建設・製造・農業などの作業者の状態や転落などの事故を監視し、安全管理に活用できる「バイタルセンシングバンド」、高齢者の暮らしを発声・咳・寝息など「生活音」から分析し、その状態を把握する「遠隔見守りステーション」、留守中のペットの様子をリアルタイムで知ることのできる「ペット見守りトータルソリューション」などがあります。富士通では、これらのソリューションを2015年末から順次、発売していく予定です。

バイタルセンシングバンド

富士通のIoT分野における究極の目標は「人の役に立ち、人を幸せにする」こと。今後も人を中心とした「ヒューマンセントリック」なIoTを推進していきます。