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ハイパーコネクテッド・ワールドとヒューマンセントリック・イノベーションの実現に向けて[富士通フォーラム2015特別講演レポート]

[特別講演]最先端研究とICTの動向

東京・有楽町にある東京国際フォーラムで、2015年5月14日~5月15日の2日間にわたり開催された「富士通フォーラム 2015東京」。15日の特別講演では、株式会社富士通研究所 代表取締役社長 佐相秀幸が、富士通の研究開発戦略と先進技術、そして最新の応用事例について解説しました。

次のIoT時代の牽引役は、ICTユーザー

メインフレームが主流だった1960年代。1980年代にはPCが登場し、一般に普及し始め、2000年代にはインターネットを介して、誰もがネットにつながる時代になりました。ICTの技術は、まさに日進月歩で進化しています。

では、さらなる未来にはどのようなICT社会が到来するのでしょうか?

「ICTの進化を、牽引役(ドライバー)が誰かを念頭に置いて捉えるとよい。牽引役が見えてくると、次のICTの進化が理解しやすくなります」(佐相)。

PCが普及し始めた時代は、IBMやマイクロソフト、インテルなどが牽引役でした。インターネットの時代にはセールスフォースやグーグル、アマゾンなどのクラウドサービスを提供する会社が急成長しました。そのように牽引役が入れ替わりながら、ICTは進化してきました。そういった時代の流れを踏まえ、佐相が示したのは、「ICTユーザーが牽引役となるIoT時代の到来」でした。

IoT時代の「ハイパーコネクテッド・クラウド」という新しい世界観

あらゆるものがインターネットにつながるIoT。それはネットを介して、モノとモノ同士が接続し、以前とは違う新しい価値を生み出す、まさに創造を実現できる技術です。新たなテクノロジーにより、「『ハイパーコネクテッド・クラウド』という新しい世界観でICTを捉えるべき時代になる」と語り、「ICTの使い方は、サーバ、ストレージ、アプリ単体の利用からクラウドの利用へと変わってきました。ユーザーが使うフロントデバイスもクラウド前提のアーキテクチャーになっています。フロントデバイスがクラウドとつながり、さらに複数のクラウドがアメーバ的に連携して形成されるのがハイパーコネクテッド・クラウドの世界観です」と述べました。

ハイパーコネクテッド・クラウドの中では、さまざまな最先端の技術が使われています。例えば、IoTをはじめ、自律学習が可能な「知能コンピューティング」や機械学習「Deep Leaning」、さまざまな機器から情報を収集する「センサーネットワーク」、人が常に身に付ける「ウェアラブルデバイス」などです。そしてそれらの技術はもちろん、クラウド、ネットワーク、データベースなども新しい時代に向けて進化を続けています。

「人・情報・インフラ」を繋いで価値を創出する「ヒューマンセントリック・イノベーション」

富士通研究所では、ハイパーコネクテッド・クラウドの柱は「人・情報・インフラ」の3つと考えています。

「新しいICT技術を使って、デジタルな情報とリアルなモノとインフラを繋いで、人をエンパワーしていきます。つまり、人、情報、インフラ。その3つの柱を融合して、ビジネスと社会の価値を創出しようというのが、ヒューマンセントリック・イノベーションという考え方です」

ハイパーコネクテッド・クラウドを実現するためのさまざまな技術は、この3つの柱に集約されていくと言えます。

続いて、富士通研究所で進めているハイパーコネクテッド・クラウドを実現するための具体的なR&Dの例を紹介しました。

指輪型ウェアラブルデバイスや視線検出技術の例を、使用シーンを撮影したビデオ映像を元に、指輪型ウェアラブルデバイスをつけた手で空中に文字を書くと、コンピュータ上に文字入力がされる様子や、インフラ点検や車両整備で、両手を使っての作業中でも指を動かすことで、ICT機器を操作できる応用例を示しました。

また視線検出技術は、人の目線を検知し、人の興味や行動を予測するものです。これは、いわば人の気持ちを先読みする技術。人の視線が行きかう店舗経営をするリテール業界、自動車の運転をする運送業界などからも注目されています。

さまざまな企業との「共創」による新たなビジネスを

他にも、バッテリーレスビーコン、人の心理や行動特性からIT被害への遭いやすさを判定する技術、自治体で公開されているオープンデータをリンクして知見を発見するLOD(Linked Open Data)技術、データセンターやキャリア向けに200Gbpsという高速通信における品質解析技術、アプリケーションの作り変え(モダナイゼーション)の工数削減に効果的なソフトウェア地図作成技術、退院後の患者の様子を見守るスマートハウスなどを次々とご紹介しました。

「富士通研究所は、以前は『世界初』『発明』といわれるような技術研究に注力してきました。しかし、これからの企業の研究所としてはそれだけを追求していてはいけません。新しいビジネスモデル創出も考えていく必要があります。そこで最近では、PoC(Proof of Concept)、PoB(Proof of Business)につながる研究にも注力しています。富士通研究所には技術はある。それをどう応用するかは、さまざまな企業と共創していきたい。ぜひみなさんも一緒に"コ・クリエーション"をしましょう」と会場に呼びかけて、佐相は講演を締めくくりました。

登壇者
  • 株式会社富士通研究所
    代表取締役社長 佐相 秀幸

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