「指輪型ウェアラブルデバイス」や「虹彩認証」など、近未来の技術を展示 「最先端テクノロジー」展示ゾーン

2015年5月14日~5月15日に東京・有楽町で開催した「富士通フォーラム2015」。展示ホールでは、「ビッグデータ」「ビジネスと社会のイノベーション」「クラウド」「セキュリティ」「ワークスタイル変革」「最先端テクノロジー」の6ゾーンで、約100もの展示デモをご紹介しました。

網膜をスクリーンとして画像を映し出す次世代の「レーザアイウェア」

近未来のデジタル技術を最も身近に感じることができたのが「最先端テクノロジー」ゾーンです。ここでは、富士通が提唱するヒューマンセントリック技術がどういったデバイスや製品に搭載され、それが人々の暮らしや社会をどう変革していくのか、その具体的な姿をご紹介しました。

例えば、「網膜走査型レーザアイウェア」は、超小型プロジェクタをフレームの中に搭載し、「装着者の網膜をスクリーンとして」画像を映し出すという新たな発想のデバイスです。通常、人は眼球のレンズで焦点をあわせて景色や物体を認識しますが、このアイウェアは、網膜に直接映し出す仕組みのため、視覚に障害のある方でも鮮明に日常の景色、物体を認識することができます。2016年春には視覚障害者の補助器具として発売する予定です。多くの来場者が実際にアイウェアを装着し、デモ用に準備された実写の動画像がどう見えるのかを体験していました。網膜に直接映し出すので、近視や乱視の人でも「映像がキレイに見える」など、驚きの声が上がっていました。

空中に文字を描くように入力する「指輪型ウェアラブルデバイス」

「指輪型ウェアラブルデバイス」には、多くの来場者の関心が集まっていました。これは、リング形状のデバイスを指にはめて、空中で文字を描くように動かすだけで、文字を入力したり、Excelに数字を入力したりできるもので、「モニターに表示された情報を選択してOKする」といった、両手が離せず、手で操作できないシーンでの操作もできます。工場内や屋外の現場作業のときに、タッチパネルやキーボードを使うのではなく、指を空中で動かすだけで、『確認終了』とチェックする作業を行うなど、作業を止めることなく最小限の動作で情報を操作することができます。

画面を「見つめる」だけでロック解除する「虹彩認証スマホ」

世界初となる「虹彩認証機能」搭載のスマートフォン「ARROWS NX F-04G」は、人気の高いデモの一つです。スマートフォンのガイドに従って、画面を見つめると虹彩の登録が行える仕組みで、一度登録すると、その後は画面を目で見るだけでロックを解除できるようになります。
これは、スマートフォンに内蔵された小型赤外線カメラで虹彩を認証する仕組みです。従来は、眼と赤外線カメラとの距離を10センチ程度まで近づけないと正確な認証が困難でしたが、普段使いの姿勢や距離で、スマートフォン本体を見つめるだけで、ロックの解除などを行えます。手袋をはめたままでも認証でき、指が濡れていてもパスワードを打ち込む必要もなくなり、スマートフォンの使いやすさが向上します。
また、スマートフォンのサイズながらWindows 8.1を搭載した端末にも来場者の関心が集まっていました。これは、Windowsタブレットをスマートフォンサイズで実現したもので、既存のWindows向けPOSシステムや決済システムなどとの連携や、作業現場などでの使用を想定しています。タブレットよりも小型で、胸ポケットに入るサイズを実現。今回は参考出展ですが、2016年度の製品化を目指しています。

その他にも、ネットワーク品質やアプリ品質を世界最高速200Gbpsでリアルタイムに解析する技術、RFIDによる航空業界の現場革新事例なども紹介され、富士通の最新技術とプロダクトが、社会や人々の暮らしをどう変えていくのかを感じることができる展示となりました。