「リテールテックJAPAN 2015」富士通ブースレポート

「リテールテックJAPAN 2015」は、流通業のサプライチェーンとマーケティングを進化させるIT機器・システム、関連サービスを紹介する、業界最大の展示会です。国内外から流通業界向けのソリューションを提供する代表的な企業が出展します。
2015年は3月3日~6日の4日間、東京・有明のビッグサイトで開催され、富士通も出展しましたので、ブースの様子をレポートします。

富士通ブース展示内容 「Connected Retail.~小売業様のビジネス変革を支え、ともに流通の未来を創る~」

富士通ブースは、富士通グループ6社(富士通フロンテック、富士通マーケティング、PFU、富士通エフ・アイ・ピー、富士通アイソテック、富士通コンポーネント)との共同出展です。
小売業のお客様のビジネスの拡大へ貢献するパートナーとして、「Connected Retail.~小売業様のビジネス変革を支え、ともに流通の未来を創る~」をリテールビジネスコンセプトとして、お客様導入事例、富士通の取り組み、新製品、最新技術を中心にご紹介しています。

ブース内は、「メインステージ」の他に、「リテールイノベーション」と銘打ったゾーンで「視線検出技術」「モノに情報を付与できるLED照明技術」の二つが、メインの体験デモとして大きく展示され、それらを取り巻くように各種ゾーンが配置されていました。

メインステージ

メインステージでは、リテールビジネスコンセプト「Connected Retail.」の紹介として、ビジネスプラットフォーム「CHANNEL Value」のサービス概要や活用シーン、ならびに、富士通が小売業のお客様に提供し続ける3つの価値(小売業革新、業務・業際間連携、グローバル展開)についての紹介がありました。

また、メインステージの横には、富士通研究所の最先端テクノロジーとして、 「視線検出技術」「モノに情報を付与できるLED照明技術」の2つを、体験型デモとして大きく紹介していました。

「視線検出技術」は、消費者の視線がどこを見ているかを検出し、対応する商品のレシピなどの関連情報を自動的に表示する技術です。一方的に関連情報を流すのではなく、その人の関心に沿った情報を表示できるため、より販売促進につなげることができます。

どのビンをどのくらい見ていたかが数値となって表れる

「モノに情報を付与できるLED照明技術」は、対象物を照らす「光」に情報を埋め込み、スマホやタブレットをかざすと関連情報を表示する技術です。デパートなどのディスプレイのほか、コンサート会場のアーティストを照らす光や、歴史的建造物を照らす光にこの技術を組み込めば、モノの外観を損なうことなく情報を発信することができます。

LED照明に端末をかざすと関連情報が表示される

展示ゾーン

展示ゾーンでは、2月に発表したビジネスプラットフォーム「CHANNEL Value」を中心に、「百貨店」「量販店・本部」「量販店・店舗」「専門店」「フードサービス」「専門店POSソリューション」「サーマルプリンタ」「ロジスティクス」「モバイルハンディ」のゾーンがあり、各種製品・ソリューション展示されていました。

百貨店・SCゾーン

CHANNEL Value 分析ソリューションの紹介

ビジネスプラットフォーム「CHANNEL Value」を中心に、百貨店POS、ショッピングセンター向けシステムが展示されていました。この「CHANNEL Value」では、小売ビジネスに関わる様々なサービスとそこから発生するデータを一元的に管理し、分析することで商品施策・販売施策の立案が可能になります。

量販店ゾーン

通常のレーンPOSに加え、「未来型チェックアウトイメージ」をコンセプトに、「セルフチェックアウトシステム」「セルフペイメントシステム」「スキャントンネル(参考出展)」「手のひらチャージ機(参考出展)」の4つのデモがありました。
中でも「スキャントンネル」は、購入した商品をベルトコンベアに乗せて一括でバーコードを読み取るもので、レジ作業を瞬時に終わらせることができる画期的なシステムです。当システムの使用により、商品のスキャンが一瞬で終わり、レジ待ちの長蛇の列から開放される日も近いかもしれません。
また、手のひら静脈認証による電子マネーの利用についての参考出展もありました。

スキャントンネル(参考出展)

専門店ゾーン

専門店向け自動化MDソリューション「Pastel Plus」は、MD業務を自動化することにより、業務の効率化や商品コントロールの精度向上を実現し、顧客をひきつける品揃えや接客を実現するとともに、作業効率化と利益向上が図れます。また、RFIDソリューションでは入出荷検品をスムーズに行なうトンネルゲート、商品タグに埋め込まれたRFIDを一括で読取る棚卸業務等の展示がありました。
RFIDタグは、重なっていても裏返っていても情報を読み取ることができ、同じ商品でも個々に管理するため、入出荷業務、棚卸業務を大幅に効率化できます。
また、新しい取り組みとして、株式会社ビームス様で実証実験を行いました「服の止まり木」は、欲しい商品を止まり木に掛ければ在庫やカラーバリエーションが表示されるという、ほのぼのしたシステムです。

UHF帯RFIDトンネルゲート

タブレットPOSの決済のデモ

RFIDタグ。タグ上で端末をかざしただけで一括して情報を読み取る

服の止まり木。巣箱にハンガーをかけると商品の関連情報を表示する

フードサービスゾーン

海外進出フードサービス業向けPOSソリューション。画面が中国語で表示されている

顧客の囲い込みや新規顧客の獲得を求められているフードサービス業向けに新しい店舗スタイルを提供するフードサービス業向けPOSソリューションのほか、海外でも利用可能なSaaS型業務支援システム「CloudStage F」などの紹介がありました。

モバイルハンディゾーン

Patio720。右上の緑のボタンがEnterキー

最新のスマートデバイス「Patio100」など、さまざまなシーンでご利用いただける ハンディターミナル製品を、実際に手に取って体験することができました。タブレット型ハンディターミナル「Patio720」は、タブレットの右側にテンキーを搭載し、店舗での発注業務を効率化します。一般のタブレットとはEnterキーの位置が異なるなど、仕様に違いがありますが、実際に持ってみるとその使い勝手の良さが分かります。

最後に

聞いたことはある技術でも、実際に体験してみるとそのスピードの速さに驚いたり、機器の小型化や軽さを体感したりできるのが展示会の醍醐味だと感じました。