学生同士が教え合う新しい学びの形。ICTが実現する「協働学習」の中身とは?

「学び」の現場で推進されているICTの活用

今や、中高生も大学生も使いこなしているパソコン、スマートフォン、タブレット端末。社会の情報化の急速な発展にともない、「学び」の現場でもイノベーションが始まろうとしています。

総務省では2010年度から、ICTを活用して協働学習を推進する調査研究「フューチャースクール推進事業」を開始。また、国内教育分野におけるタブレット市場は、2013年の260億円から、2018年は759億円に達する見込みです(IDC Japan調査)。

タブレット端末のメリットを生かした講義を実現

このような状況の下、甲南大学と富士通研究所は、タブレット端末のメリットを活かして、それを活用した「スマート教育」の実証実験を開始しました。

この実験では、「場所を気にせずに使える」「ペンや指で操作できる」といったタブレット端末のメリットを生かし、双方向性を強化した新しい学びの形を追求します。
具体的には、
・講義資料の自動一斉配布・消去
・グループ内の協働学習
・学習進捗の経過観察
・学習結果の大画面共有
・授業アンケート
などの学習支援が可能になります。何より、タブレット端末だけを持って集まれば、資料を共有して講義を行うことができるようになるのが大きなメリットです。

これにより、学生側はグループ内協働学習が可能となるほか、教師側は、教師のタブレット端末から学生に回答や意見を促したり、学生の学習進捗の経過観察、授業に関するアンケートを収集したりといったことができます。また、「発言回数が増えたか」「発言内容の多様性が広がったか」などを把握することも行うこともできます。

このように、ICTを活用することで、一人ひとりの能力や特性に応じた「個別学習」をはじめ、学生同士が教え合い学び合う「協働学習」など、新たな学習スタイルが実現されようとしています。

次世代を担う能力の育成に、ICTの活用を目指す

この実証実験の結果を受けて、甲南大学では、ICTを活用した効果的な授業のあり方を検討していきます。また、富士通研究所では、教育現場だけでなく、商品情報の提示などが役立つ店舗、企業内の会議など、様々な分野に応用していく予定です。
同時に、富士通グループで推進している「明日の学びプロジェクト」と連携も視野に入れて、教育現場でのICT活用の普及を目指していきます。