経済成長著しいインドネシアの交通渋滞緩和に貢献する新しいサービスとは

交通渋滞が深刻な社会問題に

経済発展が進むASEAN地域。急速な経済の成長により、人々の暮らしが豊かになる一方で、様々な社会問題が浮き彫りになりつつあります。その一つが、人口増加による交通需要の増大です。

とりわけインドネシアでは、人口が集中する都市部で多発する交通渋滞と交通事故が大きな社会問題となっています。深刻な交通渋滞は、ガソリンの無駄使い、物流システムの停滞など、経済に与える影響も大きく、その解消が強く求められています。

富士通は、インドネシアの高速道路管理会社である「PT. Marga Utama Nusantara」様に、交通渋滞の緩和に役立つクラウドサービス「SPATIOWL(スペーシオウル)」を海外で初めて導入しました(国内は導入実績あり)。

交通情報を1分ごとに把握し、ドライバーを一般道路から高速道路へ呼び込む

「SPATIOWL」は、走行中の車から収集した多種多様の位置情報を統合して活用できることが特長です。24時間体制で高速道路や一般道をパトロールしている高速道路会社の担当者のスマートフォンに専用のアプリを入れ、車両の位置や速度などの情報を1分ごとにクラウドに送信。これらの情報を高速道路の入口や主要地点で表示することにより、ドライバーを一般道路から高速道路へ呼び込み、交通渋滞の緩和と交通事故低減を図ります。
また、高速道路利用者の少ない時間帯を分析することで、時間限定の料金割引なども検討できます。

インドネシアでは、2015年から高速道路の入口に設置する表示板で、ドライバーへの情報提供を開始する予定です。

システムのイメージ

地域や好みに合わせた新しい付加価値サービスも可能に

今回の交通渋滞の緩和以外にも、SPAITIOWLを活用していろいろなサービスが考えられます。その1つが、利用者の現在位置を把握して周辺の情報を提供するサービスです。例えば、大型ショッピングセンターの近辺にいる利用者向けに「タイムセールのお知らせ」を配信し、売り場の位置を表示することもできます。駐車場で車を停める時にも、「どの辺に駐車すれば目的の売り場に近いか」などの目安を立てられます。

また、地域の細かい防犯情報などを配信することも可能です。例えば、夕方から夜間にかけてひったくりや自転車の盗難が多く発生する地域では、「17時から24時の間にエリアに入った人に注意喚起を行う」ことなどができるようになります。

富士通は今後、位置情報を様々な分野で活用することで、地域や好みごとの新しい付加価値サービスを構築していきます。