Fujitsu Forum 2014 Munichイベントレポート

2014年11月19-20日、ドイツのミュンヘンにおいて、ICTベンダーが単独で開催するものとしてはヨーロッパ最大のイベント「Fujitsu Forum 2014 Munich」を開催いたしました。
今年は、「Human Centric Innovation」をテーマに世界中からICTエキスパートやオピニオンリーダーをお招きし6つの基調講演と58のセミナー、お客様と富士通のエキスパートがお客様の課題を検討する600ものミーティングを開催。また、展示エリアではビジネスや社会にイノベーションを起こす350を超える最先端のテクノロジーやプロダクト、ソリューションをご紹介しました。

2日間で、13,000人以上ものお客様やパートナー様にお集まりいただいた「Fujitsu Forum 2014 Munich」。ここでは、特に盛況だった初日の当社執行役員常務 グローバルマーケティング部門長 松本による基調講演と、展示エリアの様子を中心にレポートします。

基調講演―Human Centric Innovation

11月19日(水曜日)、当社執行役員常務 グローバルマーケティング部門長の松本 端午によるオープニングキーノートで幕を開けた「Fujitsu Forum 2014 Munich」。
「ヒューマンセントリック・イノベーション」をテーマに、新たな未来の到来と私たち富士通はお客様のイノベーションパートナーとして、テクノロジーやサービスを活用しながらどのようにイノベーション実現のお手伝いが出来るのかについてお話しました。

基調講演「Human Centric Innovation」 富士通株式会社 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長 松本 端午

あらゆるものがネットワークを介してつながる世界「ハイパーコネクテッド・ワールド」。この新たな世界を生み出す原動力が、次世代のインターネットと言われる「Internet of Things(IoT)」と「ビッグデータ」です。インターネットに繋がるものが2020年には500億個にもなると予測されている中で、テクノロジーの利用環境も高度化し、誰でもイノベーションを巻き起こせる時代になりつつあります。
松本は、「『人』こそがこれからの時代に強いビジネスを成長させ、そして社会が持続的な成長を遂げていくための鍵となる。人がどうICTを使うかが最も重要」と強調。「人、情報、インフラ」これらの3つのイノベーションを生み出すための新たな経営資源をICTの力によって融合させ、お客様や社会にとっての価値を生み出す、それが富士通の提案する「ヒューマンセントリック・イノベーション」であるとご説明しました。

この「ヒューマンセントリック・イノベーション」を実際に実践している例の一つとしてエアバス様との協業をご紹介。
エアバス社のHead of Value Chain Visibility and RFIDのカルロ・ニザム氏をステージにお招きし、当社との取り組みについてお話いただきました。カルロ氏からは、「航空機部品のサプライチェーンの透明性・可視性を強化するため、富士通の新しいRFIDラベルを採用した。戦略パートナーとして、富士通とともに航空業界のサプライチェーン変革を目指す」と力強くお話いただきました。

当社執行役員常務 松本と握手を交わすエアバス社のHead of Value Chain Visibility and RFID カルロ・ニザム氏(写真右)

松本はこのエアバス様との取り組みを例に挙げながら「ハイパーコネクテッド・ワールド」の特長の一つとして「ICTの活用で業種横断のエコシステムがさらに発展し、より大きな価値を共創することができるようになる」と説明。特に、クラウド・サービスは、エコシステム内の多様なサービスを結合する役割を果たしていると述べ、具体的な取り組みとして食・農クラウド「Akisai」を活用した低カリウムレタス栽培や銘酒「獺祭(だっさい)」の原料となる山田錦の生産支援、シンガポール科学技術庁(A*STAR)、シンガポールマネジメント大学との共同研究開発について触れました。

また松本は講演の中で、ヒューマンセントリック・イノベーションを支えるテクノロジーの例として、この日に発表した法人のお客様向けの10.1インチの2in1タブレット「FUJITSU STYLISTIC Q Five fifty five (555)」、生体認証ソリューション「PalmSecure」 の新しいID認証技術、統合システムの新たなグローバルブランドとして「FUJITSU Integrated Systems PRIMEFLEX」を紹介しました。
そして、「社会に対して、より大きな価値を提供するデジタル・エコシステムをお客様とともに形成していきます。」と述べ、講演を締めくくりました。

グローバルな富士通のソリューション、お客様事例をご紹介

展示エリアにようこそ

続いてご紹介するのは会期中、常に熱気に包まれていた展示エリア。
展示エリアの中央に大きくとられた「Customer Solutions Center」エリアではグローバルな富士通のソリューションやお客様導入事例をご紹介。
基調講演でもご紹介したエアバス様のRFID導入事例をはじめ、スペインの大手銀行Caixa Bank様向けの向けの新しいATMやフランスのスーパーマーケットAuchan(オーシャン)様向けのセルフチェックアウトも可能なPOSシステムをお客様にも体感していただきました。

Auchan様向けチェックアウトシステム

Customer Solutions Centerで特にお客様からの注目が高く、終日長蛇の列を作っていたのが“Vehicle ICT”。
ブースには近未来を感じさせるコックピットのような運転席を設置し、お客様に車と社会がつながる未来を体験していただきました。
タブレット端末をセンターコンソールとし、車載サーバをメインに車内外の情報をクラウドシステムでつなげることで、タブレット端末が車のキーとなり、ガソリンやバッテリーの残量チェックやシステムのアップデートも全自動で行います。サイドのタブレット端末では、位置情報や車両の電子制御機器の状態など、運転を支援する情報を得られるだけでなく、車内のオーディオやエアコンを操作することもできます。

タブレット端末と車載サーバ搭載。ICTの力で動く未来の車

主要トレンド「クラウド」、「ビッグデータ」、「モビリティ」

「クラウド」コーナーでは、「FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5」をはじめ、数々のクラウドソリューションやデータセンターソリューションをご紹介。
その横の「ビッグデータ」コーナーでは、最新のHadoop技術のご紹介や、ビッグデータを活用したリアルタイムなショッピング体験が出来ます。

そして、「モビリティ」コーナーの目玉は「触感タブレット」と「ウェアラブルデバイス」。
触感タブレットを実際に触られたお客様は、つるつる、ざらざら・・・これまで味わったことのないディスプレイの触感に、とても驚かれていました。
また、ウェアラブルデバイスのブースではお客様にヘッドマウントディスプレイを装着したヘルメットと、腕に取り付けるタイプのウェアラブルキーボードを身につけていただき、作業を模擬体験していただきました。

ウェアラブルデバイス

静脈認証でセキュアなID管理

そして、セキュリティコーナーでは安全で便利な富士通の独自技術、静脈認証によるID管理についてご説明。数ある生体認証技術の中でも最高レベルの認証精度を誇り、かつ手のひらを専用センサーにかざすだけの「PalmSecure」をご紹介しました。

Palm Secure

世界一のビール祭り「オクトーバーフェスト」をそのまま再現!

数々の最先端のテクノロジーやソリューションをご紹介してきたFujitsu Forum 2014 Munich。見所は、展示やセミナーだけではありません。
19日の夜、昨年に引き続きミュンヘンならではのイブニングイベントとして、「Fujitsu Forum Oktoberfest」を開催。会場の雰囲気は、世界一のビール祭り「オクトーバーフェスト」さながら・・・!
10,000m2の会場には天井や壁に500mの長さにもなる布等を用いた装飾が施され、18,000個のビアジョッキと2,200羽のチキンが準備、お集まりいただいたお客様は、合計で10,000lのドイツビールを堪能、伝統的なバーバリアン料理、バンドによる生演奏などをお楽しみいただきました。