スマートシティ、災害対策・・・インドネシアにおけるこれからのICT活用を考える

[Fujitsu Asia Conference 2014 Jakartaカンファレンスレポート]

2014年11月11日、インドネシアのInterContinental Jakarta Midplazaで、企業や政府などのトップやリーダーの方々をお招きし、「Fujitsu Asia Conference in Jakarta」を開催しました。
シンガポール、タイ、ベトナム、ミャンマーに続き5度目の開催となったFujitsu Asia Conference。今回も「Human Centric Innovation」をテーマに、インドネシアのICTを取り巻く環境について考えるとともに、アジア地域の社会課題解決を目指す当社のビジョンやビジネスについてお話ししました。
当日は、約150人のお客様にお集まりいただき、盛況のうちに終了したカンファレンスの様子をレポートします。

インドネシアにおける富士通の取り組み

オープニングスピーチ
富士通インドネシアCEO アフマッド・スヌアジ・ソフワン

富士通インドネシアCEOのアフマッドの挨拶で幕を開けた「Fujitsu Asia Conference in Jakarta」。アフマッドからは、「インドネシアにおいて富士通はプロダクトにとどまらずソリューションも手がけており、今後も日本での長年の経験を活かしたソリューションをインドネシアの皆様に提供していく」とお集まりいただいた皆様にご挨拶を行いました。

アジアの社会課題解決―ICTで挑む災害対策

次に、当社の執行役員常務・アジアリージョン長の田中 達也が登壇し、アジアにおける富士通グループの活動についてご紹介しました。

田中は、日本と環境が良く似たインドネシアでは、自然災害に対応する様々な社会インフラの整備が重要であると説明。当社のインドネシアにおける災害対策の取り組み事例として、BPBD DKI Jakarta様での災害情報管理システム(DIMS)構築について、よりスピーディーに、より正確に、ジャカルタを襲う河川の氾濫予測や、洪水対策にお役立て頂いているとご紹介しました。

また、アジアでのビジネス方針として「既存システムの最適化『モダナイゼーション』、クラウド・モバイル・ビッグデータなどICTをベースとした『ビジネスイノベーション』、社会課題解決の取り組み『ソーシャルイノベーション』の3つの柱を軸にビジネスを展開していく」と当社のマーケットアプローチをご紹介。続けて、「インドネシアの皆様にとって、掛けがえのないパートナーとなるよう、グループ社員一同、努力して参ります」と力強く述べました。

「アジアにおける富士通の取り組み」
富士通 執行役員常務・アジアリージョン長 田中 達也

ブロードバンド化を進め産業を強化―インドネシアを取り巻くICT環境

ゲストスピーチ「THE STRATEGIC ROLE OF ICT FOR NATION BUILDING」
インドネシア情報通信省 バンバン・ヘル・チャヒオノ 氏

今回、ゲストスピーチにはインドネシア情報通信省のバンバン・ヘル・チャヒオノ氏をお招きし、インドネシアの現在のICT活用状況と今後の国づくりにICTがどう貢献していけるのかについてお話いただきました。

ブロードバンド普及の加速を目指すインドネシア。このような環境下でのICT活用の方向性について、バンバン氏からは「今後はICTによりサイバースペースとリアルスペースの融合が進み、国民の生活を向上させて行く。その為に、ICTの制度、市場の活力、ビジネス環境を考慮したICTエコシステムを提供していく」とお話いただきました。

Human Centric Innovation How will the future be different?

続いて基調講演には富士通研究所 代表取締役社長の佐相 秀幸が登壇。進化するICTで、大量のデータを集約・処理することで、お客様のビジネスや社会にどのように貢献するか、富士通研究所の取り組みを交えながらお話しました。

まず佐相からは、スーパーコンピュータの性能やモバイル通信速度の向上を例にテクノロジーの発展や、ビジネス環境の変化についてご紹介。具体的な例として、この20年間で富士通のスーパーコンピュータの処理能力は10万倍以上向上しており、心臓や流体の精密なシミュレーションや創薬など、様々な分野でこれまで不可能だったことが可能になったとお話ししました。

また、猛烈な勢いで都市化が進むASEAN各国では、交通渋滞や大気汚染、更にはエネルギー消費増加などの問題が懸念されており、こうした社会課題の解決にもICTが役立つと力強く述べました。

そして、アジア地域での富士通研究所の取り組みについては、画像鮮明化、物体検出、認識技術を活用した中国での森林火災を自動で検知するシステムや、シンガポール科学技術庁(A*STAR)、Singapore Management University との共同研究開発についてご紹介。「日本、グローバルで培った技術と経験を活かし、クラウドなど付加価値の高いデータサービスをご提供するだけでなく、業務や業種の特性を把握したシステム提案、専門的なサポートをお届けしたい」と講演を結びました。

基調講演「Human Centric Innovation How will the future be different?」
富士通株式会社 取締役 株式会社富士通研究所 代表取締役社長 佐相 秀幸

新たな未来の到来

「新たな未来の到来」をテーマに行われた今回のビジネスセッション。人々がより豊かで、安全、かつ持続可能な社会を築くために、ICTの力をどのように役立てていけるのかについて、リレートークを行いました。

まずはバンドン工科大学技術革新起業推進研究所長のスホノ・ハルソ・スパンカ教授が人口増加や温暖化などインドネシア都市部が抱える課題を解決するには、スマートシティの推進が鍵となるとご説明。渋滞状況など、街の中の情報をリアルタイムに可視化出来るプラットフォームとして、「City Dashboard」をご紹介されました。

ビジネスセッション「Indonesian Smart City Initiatives」
バンドン工科大学技術革新起業推進研究所長のスホノ・ハルソ・スパンカ 教授

次に当社CSR推進室長の濱田 真輔が登壇し、東日本大震災で当社の経験を元に企業のあるべき事業継続対策についてご説明。福島県にある富士通アイソテック(FIT)デスクトップPCの生産工場の被災経験を元に、企業にとっての事業継続計画(BCP)の重要性を訴えました。そして、「富士通が得たこの知識や経験をアジアの国々にも共有していきたい」と強く述べました。

ビジネスセッション「Lesson from the Great Disaster and Fujitsu's Initiative」
富士通株式会社 CSR推進室長 濱田 真輔

続いて、インドネシア国立科学院(LIPI)のラクサナ・トリ・ハンドコ 博士がご登壇。インドネシア国営の最高統括研究組織であるLIPI様は、地球科学、生命科学、社会科学をリードし、豊かな国づくりを目指されています。このような科学技術研究に、当社のサーバPRIMERGYで構築したICTインフラをご活用いただいているとご紹介いただきました。

ビジネスセッション「First Indonesia cluster dedicated for scientific computing」
インドネシア国立科学院 ラクサナ・トリ・ハンドコ 博士

ビジネスセッションの最後には、カンファレンス全体のクロージングを兼ねて、当社のグローバルマーケティング本部長 木滑 幹人が登壇。カンファレンスにご来場いただいた皆様、ご登壇いただいたスピーカーの皆さまに御礼のご挨拶を述べるとともに、本カンファレンスのテーマでもある、富士通が考える「ヒューマンセントリック・イノベーション」についてお話しました。木滑は、イノベーションを生み出す為の要素として「人・情報・インフラ」の3つの経営資源の重要性を強調。「ICTでインドネシアの皆様との共創を通し、豊かな社会を築いていきたい」と述べカンファレンスを締めくくりました。

クロージングスピーチ
富士通株式会社 グローバルマーケティング本部長 木滑 幹人

講演者
  • 富士通インドネシア
    社長
    アフマッド・スヌアジ・ソフワン

  • 富士通株式会社
    執行役員常務
    アジアリージョン長 田中 達也

  • Ir. Bambang Heru Tjahjono M.Sc. Director General Informatics Application
    Ministry of Communications and Information Technology

  • 富士通株式会社 取締役
    株式会社富士通研究所 代表取締役社長
    佐相 秀幸

  • Prof. Dr. Ir. Suhono Harso Supangkat CGEIT, Vice Chairman of the Board of Smart City Bandung 2014
    Chairman of Institute for Innovation and Entrepreneurship Development of ITB
    Special Staff of the Ministry of Communications and Information and the National ICT Council Member 2007-2009

  • 富士通株式会社
    CSR推進室
    室長
    濱田 真輔

  • Dr. Laksana Tri Handoko M.Sc. Deputy Chairman for Engineering Sciences at Indonesian Institute of Sciences

  • 富士通株式会社
    グローバルマーケティング本部
    本部長
    木滑 幹人

ご来場者様の声

富士通のアジアビジネスのスコープが理解でき、テクノロジーの引き出しの多さも改めて知ることができた。(日系企業のお客様)

富士通グループの社会貢献の幅を知ることができて興味が沸きました。(インドネシア企業のお客様)

スピーカーの選定が良く、大変満足した。 是非またジャカルタで今回のようなカンファレンスを開催して欲しい。(インドネシア企業のお客様)