農業、防災・・・新たなICT活用で、ベトナムの未来をともに築く

[Fujitsu Asia Conference 2014 Hanoiカンファレンスレポート]

2014年10月28日、ベトナムのJW Mariott Hotel Hanoiで、企業や政府などのトップやリーダーの方々をお招きし、「Fujitsu Asia Conference in Hanoi」を開催しました。

シンガポール、タイに引き続き3度目の開催となったFujitsu Asia Conference。「Human Centric Innovation」をテーマに、ゲストの方をお招きしベトナムの今後の経済動向や日本への期待を考えるとともに、ベトナムをはじめとしたアジア地域の社会課題解決を目指す当社のビジネスやビジョンについてお話ししました。

当日は、雨の中約180人のお客様やプレスの方にお集まりいただき、盛況のうちに終了したカンファレンスの様子をレポートします。

ベトナムにおける富士通の取り組み

オープニングスピーチ
富士通ベトナム 社長 工藤 成

開催国のベトナムにおいて当社は、1999年にハノイにFVL本社を設立して以降、ホーチミン、ダナン、ハイフォンの4拠点で「信頼と品質のMade in Japan」にこだわりながら、クラウドサービスやERPソリューション、ITインフラなどを提供し続けています。

富士通ベトナム社長の工藤はカンファレンスの冒頭で、「お客様のビジネスの更なる発展のために、富士通が日本で長年培ってきた知見、経験、ノウハウをベトナムで提供していく」とお集まりいただいた皆様にご挨拶しました。

日本での経験を元に、ICTでアジアでの問題解決に挑む

次に、当社の執行役員常務・アジアリージョン長の田中が登壇。アジア地域における当社のビジネス概況と、今後のアジアでのビジネス展開についてお話ししました。

現在アジアの10カ国に、106社の富士通グループ会社が事業を展開しており、今年11月にはミャンマーに支店開設を予定しています。

開催国のベトナムをはじめ、今後も大きな経済成長が見込まれるアジアですが、一方で交通渋滞や環境汚染、エネルギー不足など様々な社会課題やひずみが生じることが予想されます。

田中は、これらの問題を解決する為の富士通の取り組みとして、「既存システムの最適化『モダナイゼーション』、クラウド・モバイル・ビッグデータなどICTをベースとした『ビジネスイノベーション』、社会課題解決の取り組み『ソーシャルイノベーション』の3つの柱を軸にビジネスを展開していく」と当社のマーケットアプローチをご紹介。続けて、「ICTを活用してベトナム、そしてアジアの発展に貢献していく」と力強く述べました。

「アジアにおける富士通の取り組み」
富士通 執行役員常務・アジアリージョン長 田中 達也

ベトナムにおけるスマート農業の実現に向けて

ゲストスピーチ
FPTコーポレーション 会長 チュオン・ザ・ビン 氏

今回、ゲストスピーチにはベトナム最大のIT企業、FPTコーポレーションの会長、チュオン・ザ・ビン氏をお招きし、デジタル化が進む中で今後世の中はどのように変わっていくのか、SMAC(SNS、Mobility、Analytics、Cloud)の切り口からご説明いただきました。また、同日に発表したFPTコーポレーションと富士通のベトナムでのスマートアグリカルチャープロジェクトにおいての協業については、「ベトナム経済に変革をもたらす可能性があるこの取り組みを、ベトナムから世界へと広げて行きたい」と期待を述べられました。

ビジネス革新と豊かな社会の実現に向けた挑戦~ Human Centric Innovation ~

基調講演には当社の執行役員・グローバルマーケティング部門 イノベーションビジネス本部長の廣野が登壇。

まず始めに、農業や交通などのイノベーション領域におけるICTを使った当社の活動をご紹介。ベトナムでの取り組みとして、FPTコーポレーション様と農業ICTの実証実験を開始したと述べました。

続いて、「あらゆるものがネットワークにつながるInternet of Things(IoT)、ビッグデータの活用が新たな価値創造につながる」と強調した上で、ビッグデータを使ったユニークな取り組みとして、電子レンジデータの収集・分析による新しい商品開発の例をご紹介。また、現在開発中の次世代スーパーコンピュータについても触れ、「スーパーコンピュータを津波予測などの防災や創薬など様々な分野に活用していきたい」と述べました。

そして、「2020年国際的なスポーツ大会が東京で開催されるにあたり、テロ対策や観光などICTでできることはたくさんある。そういった環境の中で、富士通はこれからも豊かな社会をICTで実現していきたい」と講演を結びました。

基調講演「ビジネス革新と豊かな社会の実現に向けた挑戦 ~ Human Centric Innovation ~」
富士通株式会社 執行役員 グローバルマーケティング部門 イノベーションビジネス本部長 廣野 充俊

新たな未来の到来

「新たな未来の到来」をテーマに行われた今回のビジネスセッション。まずはベトナム国会経済委員会・諮問グループのメンバーである経済学者のファム・チー・ラン氏がご登壇。「今後ベトナムの競争力を強化していく為には、新規市場の醸造が不可欠である。ベトナムの地域や産業毎の強みを鑑みて、どこにチャンスがあるか考えていくことが必要。」」と今後のベトナム経済の動向を解説していただきました。続けて、「特に日本の農業支援技術や災害時予防、復興対策への技術支援は、ベトナムの今後の発展に大いに貢献する」と具体的な日本の産業界に対する期待についてもお話しいただくと、著名な経済学者であるラン氏の講演に、会場の皆様も熱心に耳を傾けられていました。

ビジネスセッション「Vietnam's Economic Situation and Opportunity for Japanese Industries」
経済学者・ベトナム国会経済委員会・諮問グループ メンバー ファム・チー・ラン 氏

次に当社CSR推進室長の濱田が登壇し、東日本大震災での自らの経験から学んだことを元に企業の今あるべき事業継続対策についてお話ししました。

講演の冒頭、「常に最悪の事態に備えることが重要である」と被災地から学んだ一つのメッセージをご紹介。東北の復興を支援し、更には震災前よりも魅力的な街づくりを目指す当社の取り組みとして、放射能測定システムやクラウドを活用した高齢者の見守りサービス、スマートグリッドなどを挙げました。

また、当社の福島にある富士通アイソテック(FIT)の被災経験を元に、企業にとっての事業継続計画(BCP)の重要性を訴えました。予めBCPを策定し、被災時を想定した社内訓練を何度も行っていたことなどをご紹介するとともに、「災害は"必ず来る"ものであり、ハード・ソフト・スキル面での対応力と事前準備が何より重要である」と強調しました。

ビジネスセッション「東日本大震災の経験から学んだことと、富士通の実践事例」
富士通株式会社 CSR推進室長 濱田 真輔

ビジネスセッションの最後には、カンファレンス全体のクロージングを兼ねて、当社のグローバルマーケティング本部長 木滑が登壇。イノベーションを生み出すには、「人・情報・インフラ」の3つの経営資源が重要な要素だとし、「富士通は、今後ともイノベーションパートナーとして、人を中心に考え抜いた"ヒューマンセントリックなICT"の力で、より安全で豊かなアジアの未来を共に築いていきたい」と述べ、カンファレンスを締めくくりました。

クロージングスピーチ
富士通株式会社 グローバルマーケティング本部長 木滑 幹人

講演者
  • 富士通ベトナム
    社長
    工藤 成

  • 富士通株式会社
    執行役員常務
    アジアリージョン長 田中 達也

  • FPTコーポレーション
    会長
    チュオン・ザ・ビン 氏

  • 富士通株式会社
    執行役員
    グローバルマーケティング部門
    イノベーションビジネス本部長
    廣野 充俊

  • 経済学者
    ベトナム国会経済委員会・諮問グループ メンバー
    ファム・チー・ラン 氏

  • 富士通株式会社
    CSR推進室
    室長
    濱田 真輔

  • 富士通株式会社
    グローバルマーケティング本部
    本部長
    木滑 幹人

ご来場者様の声

富士通はハードの会社だと思っていたが、ソリューション中心の会社であることが理解できた。

富士通のビジョンをクリアに理解することができた。富士通がベトナムのみなさんと、同じ目的に向かって一緒に進もうとしていることを感じとることが出来た。

ビッグデータから震災復興活動まで、多方面から富士通の活動を理解することができた。