"Icube Mobile" 注目のデモンストレーション

3次元データが、あたかもその場にあるように見える!『Icube Mobile』が実現するリアルなデザインレビュー

東京・有楽町にある東京国際フォーラムにおいて、2014年5月15日 木曜日、16日 金曜日の2日間にわたり、富士通最大のイベントである「富士通フォーラム2014 東京」を開催しました。展示ホールでは、「ソーシャルイノベーション」「ビジネスイノベーション」「イノベーションを支えるICT」の3つのゾーン計72のデモンストレーションでお客様をお迎えしました。

その中から今回は、「4面VR『EON Icube Mobile(イオン・アイキューブ・モバイル。以下、Icube Mobile)』をご紹介します。
こちらは、3面の壁と床面に3次元データを立体的に表示し、あたかもその空間に対象物があるように3D画像を見ることができる装置です。

ものづくりの現場では、開発フェーズの要所要所で、企画、開発、設計、製造、品質、購買などの関係者が集まり、それぞれの観点から出来栄えをチェックするデザインレビューという工程があります。富士通ではVR技術を活用し、商品開発で必要なデザインレビューをサポートする技術の研究を進めています。

通常、デザインレビューはモックアップ(模型)を製作しますが、それには手間や時間、コストがかかります。また飛行機のエンジンなど、大きな製品を実物大で製作したり、中の部品まで細かく作ったりするのは現実的ではないため普通は行われません。そのため、モックアップでのチェックには限界がありました。しかし『Icube Mobile』なら、これらの課題を一気に解消することができます。

設計図段階の製品を立体的に再現。分解して部品の確認もできる

『Icube Mobile』は、視点の位置を感知するセンサー付きの3Dメガネをかけることで、見る人の動きに合わせて対象物を立体的に確認できます。これによって、実際の製品の大きさや利用時の使い勝手、また対象物を分解することで特定のパーツが使われている部位などのチェックも可能です。『Icube Mobile』を利用することで、設計図段階の製品を、設計者以外の人にもリアルに伝えることができるのです。
また、一般的な3D画像の設備は、映画館のように建造物と一体となっているケースが多いのですが、『Icube Mobile』は設備ごと持ち運びできる点も大きな特長です。設置できるスペースがあれば、どこでも3D画像を確認できます。
日本では富士通以外で採用している企業がほとんどないため、すでに航空機メーカーや、住宅メーカー、キッチン・建材メーカーなどからお問い合わせをいただいています。

対象物の後ろに回りこんだり、覗きこんだりも可能。最先端のVR技術で広がる可能性

展示ブースでは、『Icube Mobile』を体験してもらうために、「飛行機のエンジン」「コピー機」などのデータを用意。また、水族館の水槽を動き回るイルカのデータも用意し、エンターテインメント用途での可能性もご提示しました。

3Dメガネをかけたお客様は、リアルに浮かび上がる対象物の裏側に回りこんで確認したり、下から覗きこんでみたりと、終始興奮した様子で最先端のVR技術を体感されていました。
また、「今回の展示デモ以外で『Icube Mobile』はどのように活用できるのか?」といったご質問もたくさんいただきました。

社内実践によるノウハウとともに『Icube Mobile』を普及

実は今回、デモで用いた『プリンタ』の設計データは、社内で実際に使われたデータでした。『Icube Mobile』を使うことで、実際の利用時に手が入る部分などのスケール感をリアルに確認できました。
富士通株式会社 ものづくりビジネスセンター ものづくり革新ビジネス推進部 大村眞理シニアコンサルタントは、「このような富士通の社内実践によるノウハウとともに、『Icube Mobile』を普及していきたい」と意気込みを見せます。
「具体的には自動車メーカー様や、海洋プラントメーカー様などにお声がけしています。お客様とディスカッションを重ねて、可能性を探っていきたいですね」と大村氏。

富士通は、『Icube Mobile』の新たな活用法を探り、さまざまな分野のお客様にご提案を進めてまいります。