日本の強みを生かしたMade in Japanの「ものづくり」とは

製造業のグローバル化が進む一方、国内工場を強化して一貫生産する「ものづくり」の国内回帰が活発化しています。転換期を迎えた日本の製造業に、富士通は自社で培ってきた国内生産のノウハウを体系化した「ものづくりソリューション」の提供を開始しました。コストダウン、時間短縮、生産体制づくりをトータルで推し進め、Made in JapanのものづくりをICTで支援します。

国内回帰が進む日本の製造業に富士通のノウハウ、技術、サービスを提供

アジアを中心とする新興国の発展にともない、日本の製造業を取り巻く環境は大きく変化し、複雑性を増しています。製造業のグローバル化が進展する一方で、国内工場の強みをさらに強化する、ものづくりの国内回帰もより鮮明になっています。このような状況の中で日本の製造業が、世界的な競争を勝ち抜くには、新興国と同等の「コストダウン」、高付加価値品の設計・開発から生産までの「時間短縮」、世界市場での需要変動に柔軟に対応できる「生産体制づくり」が求められています。

富士通は、大きな転換期にある日本の製造業を支援するため、これまで培ってきた「ものづくり」のノウハウや技術、各種サービスを体系化し、「ものづくりソリューション」として提供開始しました。富士通では、これまで一貫して国内での生産を追求し続け、新興国において生産される競合製品と同等あるいはそれ以上のコストダウンを実現するために、製造ラインの自動化など、徹底的なものづくり革新活動を継続してきたという経緯があります。長きにわたって培われた富士通の製造業としてのノウハウを体系化したものが「ものづくりソリューション」です。製造分野における設計と生産の両方の領域で、業務改革を行うコンサルティング、業務改善サービスや製造受託サービス、そして、それらを実現するためのシステムを提供します。製造業のお客様は、自社の課題や取り組むべきテーマに応じて、さまざまなソリューションを選んで活用できるようになります。

コストダウン、時間短縮、生産体制づくり。日本の製造業が抱えるこれらの悩みを解決

日本の製造業の支援には、「コストダウン」、「時間短縮」、「生産体制づくり」の3つが重要です。富士通の「ものづくりソリューション」で提供する新たなサービスで、日本の製造業が抱えるこれらの悩みを解決します。具体的には、3Dプリンタによる試作をはじめ、富士通の各工場のノウハウとリソースを活用する「製造支援サービス」、工場生産のスムーズな稼動を支援する「ものづくりビッグデータ分析」、先進的な3D表示技術を活用する「仮想検証ソリューション」の3つのソリューションを提供します。

「製造支援サービス」では、製品開発で不可欠な試作品生産を受託し、製造業にとってコストがかかる製品の設計から製造までを支援します。これにより、多くの製造業が高品質な製品を低コスト・短期間で製造できるようになります。とくに人工衛星部品や自動車部品など複雑な精密部品を加工するサービス、3Dデータおよび2D図面や手書きのポンチ絵からでも試作品を製造する3Dプリンタを活用した試作サービスなど、日本の製造業が得意とする高付加価値製品の製造を支援するソリューションを提供します。

また、「ものづくりビッグデータ分析」では、工場の稼働率と生産性の向上を支援します。工場では不良品を出さないために設備のメンテナンスが不可欠ですが、一時的な生産設備の停止による生産効率の低下も指摘されています。そこで温度や湿度などの環境データ、生産設備のログデータ、製造ラインの稼働状況などさまざまな観点のデータの相関関係から改善策を検討し実現できるようにします。

一方、「仮想検証ソリューション」では、製造現場をバーチャルに再現し、製造業における理想的な生産体制の確立を支援します。製品の組み立てプロセスを3Dモデルでシミュレーションできる「VPS(Virtual Product Simulator)」と、工場の生産ラインでの作業員の動きを検証できる「GP4」を利用し、コスト、生産効率の両面で理想的な生産現場を構築できるようにします。富士通では、3D表現技術(VR)の最新技術に対応した新製品「EON Ibench Mobile/zSpace」と「EON Icube Mobile」を2013年度末までに提供する予定です。

富士通では、ものづくりの全領域をICTでつなぎ、国内の製造業のさらなる「革新」に貢献していきます。